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2023年2月13日【IoT】

パイオニア、会話するナビにファミリー向けコンテンツを追加

坂上 賢治

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「NP1」と「いこーよ」の連携イメージ

 

かつては自動車購入と同時に、オーディオ機器やカーナビなど車載インフォテイメント系周辺機器は、オーナードライバーお約束のこだわりアイテムであったのだが、今や標準の車載機能の充実やスマートフォンの浸透などでマーケットが狭まり、広義のインフォテイメント機メーカーにとっては冬の時代が続いている。

 

そうしたなかパイオニアは2月13日、ドライバーのスイッチ操作を必要とせず、助手席の友人のようなAIによる声掛けだけの道案内を目指した通信型オールインワン車載器「NP1」に、アクトインディ が企画・運営するファミリー向けお出かけ情報サイト「いこーよ 」のコンテンツを連携させた。

 

今後はユーザー行動の統計データに基づく継続的なサービス改善や、体験価値向上を目指す取り組みを積極推進していくとしている。

 

施設情報提供イメージ

 

この「いこーよ」は、全国級万件以上の施設情報や7万件以上の口コミなどのスポット情報を持つ(2023年2月13日現在)ファミリー向けお出かけ情報サイト。現在、子育て層の約8割が利用している鉄板コンテンツだ。

 

パイオニアは、自社のAI搭載通信型オールインワン車載器「NP1」を、この「いこーよ」のコンテンツと連携させて「NP1」ユーザーへ対して、より効果的な情報発信が出来る環境を追加構築していく構え。

 

加えて「NP1」を通じて取得するユーザー行動情報と「いこーよ」ウェブサイトに於ける閲覧・検索履歴や施設の各種情報を基に、ユーザーの行動データを統計化・定量分析する事(地点やルートに係る統計化された情報のみを取得。個人を特定する情報は含まず)で、双方のサービス利便性を高めて、体験価値向上に繫がるサービス開発を行っていく。

 

より具体的には、「NP1」とスマホ専用アプリ「My NP1」ヘ「いこーよ」が提供するコンテンツを組み合わせ、ドライブ中だけでなく、ドライブ前後も快適かつ満足度の高いサービスを提供する。まずは取り組みの第一弾として2023年2月27日よりサービスを開始するという。そのコンテンツ概要は以下個別の通り。

 

「Piomatix(パイオマティクス)」を活用した協業、サービス提供イメージ

 

(1)ドライブ中に、近隣のお出かけ先候補を提案
「いこーよ」が持つ施設情報と連携し、自車から半径1.5キロメートル圏内で人気が高い施設情報を「NP1」からの音声や、「NP1」が連携するスマートフォン向けアプリケーション「My NP1」による画像表示を通じて、ドライバーが操作しなくても自動で提供する。この結果、今まで知らずにいた施設情報が活用出来るようになるため、お出かけ時の計画の幅が拡大する。

 

(2)「いこーよ」サイトと連携したスムーズな目的地設定
ドライブ中に「NP1」を通して提案された施設情報はスマートフォン専用アプリ「My NP1」の履歴に表示される。その履歴情報から「いこーよ」のウェブサイトに遷移する事で施設の詳細情報・口コミ・クーポンなどの情報を確認でき、気になった情報を基に「My NP1」でスムーズなルート設定が行えるという。

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。