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2023年9月12日【アフター市場】

台湾・台北、EV向け自走式充電ロボットを公開

坂上 賢治

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チャンダーエレクトロニクス社が固定充電ステーションの課題を解決すると謳う「E-HEROモバイル充電ロボット」

 

台湾・台北のChander Electronics Corp.(CEC/チャンダー・エレクトロニクス社)は9月12日、台湾初の電気自動車(EV)向け移動式充電ロボット「E-HERO」を利用した充電ソリューションを発表した。( 坂上 賢治 )

 

 

このE-HEROは、駐車場の充電区画に据え置きする旧来の充電テーションとは異なり、対象の駐車場などに備え置いて、自身のEVへの充電を希望する駐車場利用者に対して、都度毎に移動式充電ロボットが赴いて充電サービスを提供するというもの。

 

 

利用にあたっては、駐車場の利用者がスマートフォンの専用アプリを操作してE-HEROロボットを呼び出すと、自走して顧客の車両に急行する仕組み。ちなみにE-HEROは、いわゆる自走式充電ステーションであるだけではなく、直流 (DC) 急速充電機能を搭載していることから、1台のEVを約30分で0%から80%まで充電できるという。

 

同社によると、この充電サービスの提供速度は、従来の据え置き型の充電ステーションに比べても約12倍の速さであるとしており、結果、充電時間が大幅に短縮されるだけでなく、駐車場自体の利用が促進化され、駐車場施設自体の収益性向上に繫がるとしている。

 

 

そもそも充電器自体が自走式の充電ロボット形式であることから、わざわざ充電器の設置工事を行うなど、駐車場施設への大規模なインフラストラクチャ変更が不要となるため、配線作業を筆頭に充電設備に係る導入の手間が簡素化するという。

 

またE-HERO自体が双方向充電機能を持っているので、駐車場内で顧客からの充電ニーズがピークにある時間帯には集中して電力を供給。一方で、需要の閑散時間帯に自己充電すれば良いという仕組みだ。従って送電網への負担が軽減されるだけでなく、地域の非常用電源としても役立つとしている。

 

 

この新たな充電ソリューションについてチャンダー・エレクトロニクス社のJung Rong Tu会長は、「移動式充電ロボットのE-HEROは、固定式充電設備が不足する台湾のEV市場で、その不備を補うことができます。また今後、EV市場が拡大するにつれて、環境に優しく便利な充電体験が地域を越えて普及していくことでしょう」と語っている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。