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2022年11月16日【イベント】

ABB、フォーミュラEシーズン9の最新鋭充電器を発表

坂上 賢治

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ABBは欧州中央時の11月15日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の公式充電サプライヤとしてシーズン9で使用する充電技術を発表した。( 坂上 賢治 )

 

その充電器は、モータースポーツ統括団体FIAとフォーミュラEのエンジニア達と協力。レース前やセッション間に新しいGen3(第3世代)マシンを充電するためのコンパクトで信頼性と安全性の設計思想で仕立て上げた。それゆえ堅牢で、世界各地への輸送や設置が容易なものとなっている。

 

その設計は、市販車の充電アプリケーションで既に実証されている技術をモータースポーツの過酷な環境に適応させたもの。従って世界中のどこで充電器が使用されても、様々な電源環境から一貫した性能を提供出来るという。

 

充電器自体はハードウエア的に最大160kWの電力を供給でき、レース前に80kWでマシン2台を同時充電出来る。これによりレースチームは1基で「ダブル充電」が可能になり、1車両毎に1基毎の充電器を用意しなくても良くなるため充電器の設置面積を大幅に削減、輸送時のCO2排出量も削減出来る。

 

ABB E-モビリティのフランク・ミューロンCEOは「eモビリティに於ける最大かつ最良の挑戦の国際舞台であるABB FIAフォーミュラE世界選手権に、当社の革新的な充電ソリューションを提供できる事を心から嬉しく思います。

 

また我々はこのレースシリーズを、より持続可能な新技術のテストベッドとして活用する取り組みを来期も継続して参ります。

 

実際、Gen3マシンを充電する事は、ハイペースで競争が激しい環境下で充電技術に係る貴重な知見を得る事が出来ます。ここで得た経験と知識は消費者りの皆様の使用に適したABB充電器の改善に大きく役立っていく事でしょう」と語った。

これを受けてフォーミュラEのジェイミー・ライグルCEOは「技術的進歩と持続可能なイノベーションは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の礎です。

 

ABBとのパートナーシップは、e-モビリティの促進という共通のコミットメントに基づいており、ABBがGen3のレースチームに高度な充電システムを提供出来る事を嬉しく思います。

 

ABBモバイルの充電器は業界標準を再定義し、来期のチャンピオンシップを実現するための重要なインフラとして機能し続けるでしょう。

 

 

厳しい競技規格のもとでABBの高い技術とサステナビリティ性が妥協なく共存で出来ている事を、レースを通して実証していける事を楽しみにしています」と結んだ。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。