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2019年9月2日【エレクトロニクス器機】

独・VW、中国・天門山でEV最速記録を樹立

NEXT MOBILITY編集部

 

 中国・現地時間の9月2日、99のタイトコーナーを持つ中国・天門山のつづら折りのEV最短走破記録に、フランス・アレス出身のロマン・デュマが挑戦し、7分38秒585の処女記録を打ち立てた。(坂上 賢治)

 

 今回デュマがステアリングを握ったクルマは、フォルクスワーゲンAG(本社:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク、グループCEO:ヘルベルト・ディース)が自社技術の優位性をアピールするべく開発したEVプロトタイプの「ID.R」。

 

 

同車は、米国のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(Pikes Peak International Hillclimb,PPIHC)や、ラインラント=プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(北コース)でEV最短走破記録を保持しており、今回は電気自動車による天門山登頂を目指す一般公道で最速タイムを刻むこととなった。

 

 

 このID.Rは、先のディーゼルゲート問題で毀損した自社のブランドイメージ刷新と、世界規模の環境車戦略で先行を許しているトヨタを筆頭とする日本車勢の伸張を削ぐため、起死回生策のリーディングイメージとしてあえての電動車戦略を体現しているもの。

 

 

中国の地に持ち込まれたID.Rは、500kW(680ps)を絞り出す2モーターを搭載。テーラーメイドのブリヂストンポテンザを履いて登場した。

 

 舞台となった天門山はスタート地点から頂上の門を目指す10.906キロメートルの距離のなかで、半径6メートル以下のヘアピンカーブが99個続くというまさしくつづら折のハードコース。このコースをEVならではの加速力と、ハードブレーキの連続を経て先の通り7分38秒585で走りきった。

 

 フランス人ドライバーでFIA世界耐久選手権やGT3などのスポーツカーレースなどで幅広く活動しているロマン・デュマは「ID.Rで当地のEV走破記録を樹立できたことを誇りに思います。

 

 

挑戦したコースは信じられないほど狭く曲がりくねっていましたが、エアロダイナミクスに優れた車体はトラクション性能も高く、電動車ならでは高トルクゆえにそのドライビングは本当に楽しいものになりました」と走行後のコメントとして語っていた。

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松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。