NEXT MOBILITY

MENU

2019年4月30日【トピックス】

レクサス、カナダで「NX」を新たに生産開始へ

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)は現地時間の4月29日、傘下のカナダ生産事業体のToyota Motor Manufacturing Canada, Inc.(TMMC)で来る2022年初めよりレクサスの小型SUV「NX」(ガソリンモデル+ハイブリッドモデル)の生産を新たに開始すると発表した。(坂上 賢治)

 

トヨタは、北米事業の競争力強化に向けて、カナダも含めた現地生産の拡充をこれまで進めてきた。

 

 今回は、近年のSUV需要の高まりも踏まえ、RAV4やレクサスRXに加えて、北米向けNXの現地生産をTMMCのケンブリッジ工場で行うことを決定したもの。

 

この決定を受けて、TMMCはケンブリッジ工場でカナダのジャスティン・トルドー首相をはじめとする政府関係者を来賓に迎えて、関係役員や工場の従業員出席のもとNX新規生産を発表する式典を実施した。

 

 

 TMMCのプレジデントを務めるフレッド・ヴォルフ氏は、式典で「昨年公表した新型RAV4生産や工場刷新への投資に続き、TMMCがレクサスNXの生産工場に選ばれたことを嬉しく思います。RXとNXというレクサスモデル2車種を生産することは、TMMC従業員への信頼の高さを示しています」と語った。

 

また同決定に際して、北米の統括事業体であるToyota Motor North AmericaのCEOを務めるジム・レンツ氏は「カナダはこれまで工場品質の高さから様々な賞を受賞しており、トヨタのグローバル生産戦略において重要な役割を担い続けます。

 

コンパクトラグジュアリーSUV市場が成長を続けるなかで、北米でレクサスNXを生産することは、お客様や販売店のニーズにより応えていくことにつながります」と話している。

 

 

カナダでの生産を開始した1985年以降(アルミホイール生産を行うCanadian Autoparts Toyota Inc.が1985年に、TMMCは1988年に生産開始)、カナダへの累計投資額は85億カナダドル(約63億米ドル)以上、TMMCでの累計生産台数は800万台以上に上る。

 

 TMMCでは、2003年には初のレクサス海外生産拠点としてレクサスRXの生産を開始。2014年からはRXのハイブリッドモデルの生産も行ってきた。

 

今年春に開始した新型RAV4の生産に向けては、TNGAによる新しいプラットフォームへの対応も含め連邦・州政府からの支援分と併せた14億カナダドル(約10億米ドル)を投じ、工場刷新を図っている。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。