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2018年2月15日【テクノロジー】

丸紅情報システムズ、米国・金属3Dプリンター企業と代理店契約を締結

NEXT MOBILITY編集部

 

丸紅情報システムズ(MSYS)は、金属3Dプリンターメーカーの米国Desktop Metal(Desktop Metal)と代理店契約を締結、金属3Dプリンター「Studio システム」の国内での取り扱いを開始する。

Studioシステムは、MIM(*1)のプロセスを応用して金属材料での造形を実現する3Dプリンターで、金属粉末と熱可塑性のバインダー(結合樹脂剤)を混合した材料を積層して造形するFDM方式(熱溶解積層方式)の「Studio 3Dプリンター」と、バインダーを脱脂(*2)する「デバインダーステーション」、高温で加熱し金属粉末を溶融結合させて焼結体をつくる「ファーナス(焼結炉)」の3つの機器でシステム一式を構成する。

 

左:Studio3Dプリンター、中央:デバイダーステーション、右:ファーナス(焼結炉)

– 左:Studio3Dプリンター、中央:デバイダーステーション、右:ファーナス(焼結炉)-

 

 

材料は金属粉末に樹脂を練りこんだ棒形状で供給されるため、金属粉末が飛散し粉塵爆発を引き起こす危険性がなく、金属紛体をレーザーやビームで焼結・溶融する方式の金属3Dプリンターのように専用のクリーンルームに近い環境を用意して窒素封入や静電気対策が不要。

 

また、サポート部分とモデル部分の接地面に融点の高いセラミック粉末を押し出すことで金属同士の結合を防ぎ、手や工具で簡単にサポート部分を除去できるため、ワイヤー放電加工機や切削機などによるサポート除去の後加工も不要だと云う。

 

部品の軽量化が求められる中、その実現の方法の一つのとして、CADデータで設計し、金属3Dプリンターで造形という組合せがある。

 

しかし、金属3Dプリンターは機器の価格が高額なうえ、設置環境の整備にも費用がかかるため、航空宇宙業界の一部や、大企業の研究用途に利用範囲が限定されていた。

 

これに対し、Studio システムは製品価格が他の金属3Dプリンターと比較して安価であり、さらに設置環境の整備に高額な費用をかける必要がなく、広く製造業への普及が期待できると云う。

 

MSYSは、1992年から25年間にわたり、日本国内で樹脂を造形材料とするFDM方式の業務用3Dプリンターを販売・サポートしてきた。

 

現在、社内に総勢59名(うち技術者34名)の3Dプリンター専任体制と、全国をカバーするサポートネットワークを擁しており、業務用FDM方式3Dプリンターの累積販売台数は2300台を超えるとのこと。

 

同社は、FDM方式について多くの実績と知見・技術力を蓄積しており、FDM方式であるStudio システムにも、これまで培った知見と技術力を生かすことが可能。

 

また、サポート除去の後加工機や、厳しい条件の設置環境を必要としないStudioシステムは、航空宇宙業界や自動車部品メーカーの小物部品、産業/工業技術センターや大学などの研究機関、鋳造品の置き換え、サービスビューロー向けの試作から小ロット生産に適しており、MSYSはこれらの業界を中心にStudio システムの販売を展開していくとしている。

 

Desktop Metalは、量産向け金属3Dプリンター「Production システム」の米国での販売開始も2019年に予定しており、MSYSは国内の取り扱いを予定している。

 

同社はDesktop Metal製3Dプリンターの取り扱いにより、今後3年間で10億円の売上を目指すとしている。

 

*1) MIM:(Metal Injection Molding)の略で、金属粉末冶金技術とプラスチック射出成形技術を融合させた、金属部品製造技術。

金属粉末とバインダー(プラスチック樹脂など)を混ぜ合わせ、金型内に射出成形を行った後、脱脂工程でバインダーを除去し、高温焼結することで高密度の金属製品を作り出す。

加工が難しいとされる材料にも対応できる金属粉末冶金と、形状の自由度が高いプラスチック射出成形のメリットを組み合わせた金属加工技術。機械加工では難しい形状でも生産でき、鋳造よりもシャープエッジが出る。多種材、難加工材料の対応が可能。

*2) 脱脂:加熱や溶媒によってバインダーを除去すること。

 

 

[Desktop Metal(デスクトップメタル)概要]

 

– 会社名称:Desktop Metal, Inc.
– CEO:Ric Fulop
– 本社所在地:米国マサチューセッツ州バーリントン
– 設立:2015年
– 出資者:GV(Google Ventures), GE Ventures, BMW iVentures, New Enterprise Associates, Stratasys 他
– URL:https://www.desktopmetal.com/

 

Desktop Metal製品紹介ページ:http://www.marubeni-sys.com/desktopmetal/

 

・製品に関する問い合わせ先

丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部 モデリングソリューション部
電話:03-4243-4123

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。