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2019年9月6日【アフター市場】

ミシュラン、PS4のレースゲームにタイヤを供給

NEXT MOBILITY編集部

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ミシュランは、プレイステーション4のドライビングシミュレーターゲーム、グランツーリスモの「オフィシャルタイヤテクノロジーパートナー」に選出された。

 

 

この提携によりミシュランは、グランツーリスモSPORTのライブイベント「ワールドツアー第3戦・ニューヨーク」から数年間、FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップの「オフィシャルタイヤサプライヤー」となり、10月までに予定される無料ダウンロードコンテンツに、さまざまな形で登場する。

 

具体的には、「ブランドセントラル」内ミュージアムに、新たにミシュランが登場。グローバルなモータースポーツ活動や、タイヤ性能、イノベーションなどミシュランの歴史を紹介する。

 

また「チューニング」セクションに、タイヤテクノロジーパートナーとして登場。ハード、ミディアム、ソフトといった硬さのミシュランタイヤの選択が可能になる。

 

これによりプレーヤーは、タイヤの選定とパフォーマンスに関して、今までとは違った戦略で競争をすることができ、チームがピット上で行う意志決定をより一層の臨場感を持って体験できるようになると云う。

 

更に、パートナーシップ締結を祝し、世界の有名なサーキットにミシュランロゴが登場する。

 

 

 

 

1895年、ミシュラン兄弟はレース用に制作した車両でパリ~ボルドー往復自動車レースに出場し、自社の空気入りタイヤの性能を実証。以来、ル・マン24時間レースでの22回連続の総合優勝、FIA世界ラリー選手権での330回を超える優勝などを果たしてきた。

 

ミシュランは、FIA世界耐久選手権、FIA世界ラリー選手権、FIAフォーミュラE、また国際モータースポーツ協会が米国において開催するレースシリーズなどを通して、モータースポーツを研究所と位置づけ、膨大な量の現実世界のデータを収集。

 

レースで実証されたタイヤ技術は、製品はもちろん、今後、グランツーリスモにも反映。ゲームの共同開発のために、レースで得た知見をソニーと全面的に共有する予定だ。

 

 

 

 

今回の提携について、ミシュラン乗用車・商用車ビジネス、モータースポーツ、エクスペリエンス事業部、及びアメリカリージョン統括、執行副社長のスコット・クラーク氏は、次のように話している。

 

「両社の提携は、世界で最も成功しているバーチャルドライビングゲームと、タイヤシミレーションで業界をリードし、高性能タイヤのグローバルリーダーであるミシュランとの最高の出会いと言えるでしょう。
 ミシュランは実際タイヤを製造する前の段階で、タイヤのチューニングをバーチャルの車両とタイヤで行っており、それを現実の車両とタイヤに正確に反映しています。この技術をモータースポーツから得たリアルなデータと組み合わせれば、ソニーはより優れたタイヤ戦略をゲームに導入することができます。
 長期的には、ミシュランのタイヤが車両のパフォーマンスに対してどれだけ重要な役割を果たしているかを、より多くの人に理解して頂く一助となるでしょう」。

 

また、グランツーリスモシリーズプロデューサーで、ポリフォニー・デジタルの山内一典代表取締役は、次のように話している。

 

「FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップは、グランツーリスモの25年以上にわたる、自動車のフィジックス・シミュレーションの技術的な基盤と、このチャンピオンシップが長い年月をかけて培ってきた独特の自動車文化の上に成り立っています。
 これに世界のトップタイヤブランドであり、モータースポーツへの情熱と確かな技術力を持ったミシュランが、選手権のオフィシャルタイヤサプライヤー、そしてゲーム自体のテクニカルパートナーとして参画することは、レーシングにおけるバーチャルとリアルに橋を架け、その差を埋めていくという当社のビジョンを追求し続ける上で大きな励みになります。
 両社の提携はまた、モータースポーツの将来像としてのこれらのイベントをさらに盛り立てることにもなるのです」。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。