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2020年6月3日【エレクトロニクス器機】

三菱電機、〝人と協調するAI〟を開発

坂上 賢治

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 三菱電機は熟練者の最適な操作を基に、試行錯誤で自ら最適な操作を推定・学習するAI技術を研究し、〝人と協調するAI〟開発に成功した。(坂上 賢治)

 

同社のAI技術は同社独自開発の「MaisartⓇ(マイサート/Mitsubishi Electric’s AI creates the State-of-the-ART in technologyの略)」をベースに逆強化学習を活用。人の操作を少ないデータで効率的に模倣学習して人が操作しているかのような自然な動作を機械が実現することで、人との協調が容易となるAIへと昇華させた。

 

今後は人と機械が混在する生産・物流現場でのAGV(Automated Guided Vehicle/無人搬送車の略)やロボットなどに同技術を適用。さらなる実証と実運用開発を進めて作業効率の向上に貢献すると共に自動運転車などへ展開を目指していくという。

 

 

「人と協調するAI」をAGVに適用した場合の動作例は以下の通り

 

開発の特長
1.模倣学習による機械の自然な動作で、人と機械が混在する環境での作業効率向上
– 「道を譲る」などの人が行った協調動作の操作データを収集し、シミュレーター上で逆強化学習により模倣学習することで、人が操作しているかのような自然な動作を実現。
– 周囲作業者の作業の妨げにならないように機械が動くことで、人と機械が混在する環境での作業効率が従来と比べて30%向上(シミュレーターによる代表的な作業環境での実験結果)。

 

2.「Maisart」の逆強化学習により、少ないデータで効率的に学習
– 同社AI技術「Maisart」の1つである逆強化学習を用いて、AGV周辺の画像と人による運転操作データに基づいた模倣学習を実現。
– 従来の「教師あり学習(熟練者の最適な操作そのものを模倣学習する方法)」と比較して10分の1以下(シミュレーターによる代表的な評価課題での実験結果)の運転操作データで学習が可能。

今後の展開については「作業の効率化あるいは作業者間に一定の距離確保が求められる場合など、AGVの利用増加が想定される生産現場や物流現場を始め、人と機械が混在する作業環境での実運用や自動運転への適用に向けて、開発に取り組んで参ります」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。