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2018年10月1日【経済・社会】

ローム、スピードメーター用小型LEDの光漏れ対策を不要に

NEXT MOBILITY編集部

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ロームは、101日、小型・高出力の面実装レンズ付きLEDCSL0901/0902 シリーズ」を開発したことを発表。過酷な環境下での使用が予想される車載スピードメーターのインジケータ光源向けに小型で信頼性も確保した車載対応品等、計18機種をラインアップする。

 

 

新シリーズは、通常光度の「CSL0901シリーズ」と、ハイエンド向けにさらに高光度化した「CSL0902 シリーズ」の2シリーズを用意。

特に、注目は車載スピードメーターのインジケータ光源向けの車載対応品で、従来、車載向けスピードメーターなどに採用する小型LEDで課題だった、隣接部への光漏れについて対策。

光源の位置を一般品の0.18mmから0.49mmへと高く設計したことで光漏れを改善し、従来のリフレクタ付LEDに比べ約1/8の 小型化(体積)を実現している。

 

 

 さらに、全機種ともに、車室内などの高温環境下でも光の劣化が進まないような構造を採用。青色などには新開発のモールド樹脂も採用する。

 

 これにより、例えば、青色タイプの高温通電試験時(85℃、IF=20mA1000 時間通電)に、従来品と比べて約80%光度残存率を改善することに成功。

アプリケーションの信頼性向上に貢献する。

 

 

加えて、1608 サイズ(1.6×0.8mm)と小型でありながら、ダイボンディングやモールド精度など工程内でのつくり込みの精度を向上し、従来品比約57 倍の中心光度も達成。

 

他にも、2017年に制定されたAEC-Q102Automotive Electronics Council)の硫化試験にも適応することで、大手自動車メーカーや米国の大手電子部品メーカー等が求める世界的な車載用電子部品信頼性規格にも対応している。

 

 

本シリーズは、8月から月産100万個の体制で順次量産(サンプル価格70円~/個:税抜)を開始。生産拠点は、前工程がローム本社(京都市)、後工程がROHM-Wako Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.(マレーシア)となる。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。