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2018年1月12日【部品・生産】

パナソニック、ミリ波帯アンテナ向け「ハロゲンフリー超低伝送損失基板材料」を開発

NEXT MOBILITY編集部

パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、ミリ波帯[1]アンテナ基板に適した「ハロゲンフリー超低伝送損失 基板材料」を開発、2019年4月より量産を開始する。

 

同社は、この「ハロゲンフリー超低伝送損失 基板材料」熱硬化性樹脂に関して、ミリ波帯における業界最高(※1)の低伝送損失[2]を実現し、アンテナの高効率化・低損失化と基板の加工コスト低減に貢献するとしている。

 

パナソニック・ロゴ

 

ADAS(先進運転支援システム)や自動運転の開発が進む中、それらを支えるセンシング技術としてミリ波レーダー[3]が用いられているが、このミリ波の送受信を行うアンテナ用基板には、低伝送損失が要求される。

 

しかし、現在アンテナ用基板材料として主に採用されているフッ素樹脂基板材料[4]は、樹脂の特性上、基板製造時の加工が難しく高価であるという課題があった。

 

今回、同社独自の樹脂設計技術および低粗化銅箔接着技術により開発された「ハロゲンフリー超低伝送損失基板材料」は、それら課題解決に貢献する優れた低伝送損失性と加工性の両立を実現したものだと云う。

 

また、同製品は、2018年1月17日 ~ 1月19日まで東京ビッグサイトで開催される第19回 プリント配線板 EXPOに出展される。

 

[ハロゲンフリー超低伝送損失 基板材料の特長]

 

1)伝送損失が低く、ミリ波帯アンテナの高効率化・低損失化に貢献
本開発品:伝送損失 0.079dB/mm(@79GHz)
同社従来品(※2):0.081dB/mm、汎用フッ素樹脂基板材料(※3):0.096dB/mm(同社実測値(※4))

 

2)基板製造時の加工性に優れ、加工コスト低減に貢献

 

3)汎用のガラスエポキシ基板材料との一括成型が可能で、アンテナ一体型モジュール基板の多層化に貢献

 

※1:2018年1月11日現在、ミリ波帯域で使用される熱硬化樹脂材料として最も低い伝送損失(同社調べ)
※2:同社従来品(超低伝送損失多層基板材料“MEGTRON7” R-5785)
※3:アンテナ用基板材料に用いられる汎用材料
※4:マイクロストリップライン構成にて測定

 

[用途]

 

ミリ波帯アンテナ用基板(車載ミリ波レーダーや無線通信基地局のアンテナ用基板など)、高速伝送基板

 

[用語説明]

 

[1] ミリ波帯
30~300GHzの周波数範囲を指す。

 

[2] 伝送損失
プリント基板上の配線(伝送線路)を通る信号が材質や距離などに応じて減衰する度合い。

単位はデジベル(dB/mm)。

 

[3] ミリ波レーダー
ミリ波帯電波を送信し、物体からの反射波を受信することにより、物体の位置・速度を検出するセンサ。車載ミリ波レーダーは主に76~81GHzが割り当てられており、衝突防止システムに代表されるADAS(運転者支援システム)を構築するセンサの1つとして自動車への搭載が加速している。

 

[4] フッ素樹脂基板材料
フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、PTFE、フッ化炭素樹脂とも呼称)を絶縁体としたプリント基板材料。フッ素樹脂は一般的なプリント基板材料に用いられるエポキシ樹脂に比べてミリ波帯での比誘電率、誘電正接が小さい。

 

[問い合わせ先] オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 電子材料事業部:
https://industrial.panasonic.com/jp/products/electronic-materials/circuit-board-materials/low-loss/llossr5515?ad=press20180111

 

第19回 プリント配線板 EXPO:http://www.pwb.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。