NEXT MOBILITY

MENU

2017年11月30日【エレクトロニクス器機】

パイオニアの「3D-LiDAR」、ティアフォーの自動運転用ソフトウェアに対応

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

パイオニアが開発を進めている走行空間センサー「3D-LiDAR」が、ティアフォーの自動運転システム用オープンソースソフトウェア「Autoware」に対応した。

 

この対応は、ティアフォーが「Autoware」で同社製「3D-LiDAR」の信号を処理するためのドライバソフトウェアを開発したことで実現。これにより、「Autoware」を採用する企業や研究機関が行う自動運転の実験において、同社製「3D-LiDAR」の活用も可能となる。

 

 

「Autoware」は、名古屋大学、長崎大学、産業技術総合研究所などが共同開発した世界初の自動運転システム用オープンソースソフトウェア。既存の車両やセンサーなどと組み合わせて自動運転システムが構築できるため、自動車メーカーをはじめとする多くのメーカーや、大学などの研究機関で採用されている。

 

「3D-LiDAR」は、遠方の物体までの高精度な距離の測定や、物体の大きさを検出できるセンサーで、物体形状の把握も可能なため、自動運転に不可欠なキーデバイスと言われている。

LiDARは光を利用したセンサーで、照射した光パルスの反射光を受信、解析処理することでオブジェクトまでの距離を高精度で検出する。3D-LiDARシステムでは、このLiDARと光スキャナーを組み合わせることで、車周囲のオブジェクトを3次元で把握、距離と方向を高精度で検出することが可能だ。

 

車載レイアウト例(左)とLiDARで取得した3D点群(右)

車載レイアウト例(左)とLiDARで取得した3D点群(右)

 

パイオニアは、3D-LiDARシステムに必要な光技術、制御技術、広帯域アナログ回路技術、信号処理技術を従来の製品で培ってきた強みがあり、これらの技術を応用し高い性能と信頼性を持った小型かつローコストの3D-LiDARシステム実現を目指し研究開発を行っているとしている。

 

また、2020年以降の量産化を目指し、高性能で小型、低コストな「3D-LiDAR」の開発を進めており、本年9月より、国内外の自動車メーカーやICT関連企業などへサンプル供給を開始。

 

相互で実用化に向けたトータルシステムとしての動作検証を行い、その検証結果を基に各企業の使用用途に適した仕様や形状、サイズなどの検討を行うとともに、独自のデジタル信号処理手法を用いて、これまでLiDARでは難しいとされていた黒色の物体や遠方物体(LiDAR側で受信するレーザー光が微小な状況)の計測能力を高める技術の開発を進め、一般道でのレベル3、もしくはそれ以上の自動運転車両への搭載や、次世代GISサービスなどへの活用を目指している。

 

今後、「Autoware」を採用している企業や研究機関などへも「3D-LiDAR」のサンプルを供給するなど自動運転関連の開発を推進し、自動運転の早期実用化に貢献していきたいとコメントしている。

 

3D-LiDAR センサーの開発と、自動運転用地図の開発、これらを活用した一般車両から周辺情報を自動的に収集し、自動運転用地図を更新・配信する効率的な整備・運用システム(データエコシステム)の構築・提案についてのロードマップ

3D-LiDAR センサー、自動運転用地図、データエコシステムの構築・提案のロードマップ

 

 

【株式会社ティアフォーについて】
名古屋大学の自動運転技術に関する研究開発成果を利活用し、自動運転の認知、判断、操作にかかる機能モジュール、並びにそれらに関する情報処理プラットフォームを提供する大学発のベンチャー企業。最先端の研究開発を行うメーカーや大学向けに、オープンソースの自動運転システム用ソフトウェア「Autoware」を基盤としたソリューションを提供するなど、将来の自動運転技術に関するオープンイノベーション創出に貢献。

http://www.tier4.jp/

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。