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2021年5月13日【CASE】

ST、車載アプリケーション向け次世代MEMS加速度センサ発表

NEXT MOBILITY編集部

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STマイクロエレクトロニクス(以下ST)は5月13日、3軸リニアMEMS加速度センサ「AIS2IH」を発表した。

 

 

同製品は、セーフティ用途以外の車載アプリケーション(盗難防止、テレマティクス、インフォテインメント、傾き / 勾配測定、車載ナビゲーション・システムなど)において高分解能、優れた対温度安定性、および機械的堅牢性を実現するというもの。車載、医療、産業分野において、高い性能が求められる先進的なアプリケーションにも対応するとしている。

 

 

STのMEMS技術および車載技術が活用されたAIS2IHは、-40ºC~+115ºCの広い動作温度範囲で高性能のモーション検知を行うことができる。また、小型LGA-12パッケージで提供され、低コストかつ超低消費電力を実現させた。

1つの高性能モード(HPM)と4つの低消費電力モード(LPM)を備え、オンザフライでのモード切り替えに対応しているため、アプリケーションの厳しい要件に応じて、分解能と消費電力を柔軟に最適化することができるという。

 

 

また、幅広い動作温度範囲と高性能・高コスト効率を実現しているため、デジタル・ドライブ・レコーダや、運転手モニタリング、サスペンションにおける垂直レベル検知、自動ドアなどの先進的な車載アプリケーションに対応可能だ。同社では、超低消費電力、小型、高分解能に加えて高い信頼性も要求される5Gスマート・アンテナや、ペースメーカーなどの高感度医療アプリケーションをはじめ、インダストリアルIoT(IIoT)アプリケーションにも最適としている。

 

 

AIS2IHの最大測定範囲は、±2g / ±4g / ±8g / ±16gから選択可能で、1.6Hz~1.6kHzで設定可能な出力データ・レート(ODR)で加速度を測定できる。また、設定可能なデジタル・ローパス・フィルタおよびデジタル・ハイパス・フィルタが内蔵されており、高性能モード(HPM)動作時の標準的なノイズ密度は90µg/√Hz。1.6Hz、3Vにおける動作電流は、HPM時に110µA、低消費電力モード(LPM)時に0.67µA。内蔵された32レベルFIFOと、モーション検知およびアクティビティ検知機能により、システム・レベルの消費電力を抑えて厳しい要件にも対応する。

 

 

なお、AEC-Q100規格に準拠するAIS2IHは、ウェッタブル・フランクLGAパッケージ(2mm x 2mm)で提供され、現在サンプル出荷中だ。単価は、1,000個購入時に約1.50ドル。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。