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2020年8月17日【テクノロジー】

ZMP、自動運転AIの開発用ロボットカー受注開始

坂上 賢治

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自動運転開発プラットフォーム RoboCar 1/10X

 

 ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒)は、自動運転AI開発用ロボットカー「RoboCar 1/10X」の受注を8月17日から開始した。(坂上 賢治)

 

 自動運転では認知・判断・操作といったすべての運転操作を車両に搭載したシステムが行う。このため世界各国でLiDARやカメラによる周囲環境認識、交通・障害物の把握、得られた情報による行動予測など機械学習やディープラーニングを利用したAI研究が盛んに進められている。それゆえに日本のみならず世界中でAIを活用できる人材の育成が大きな課題だ。

 

RoboCar 1/10X用のNVIDIA製 Jetson AGX Xavier モジュール(左)とJetson AGX Xavier 開発者キット(右)

 

そうしたなか同社のRoboCar 1/10は、2009年に発売が開始されて以降、自動車/部品メーカ、大学等研究教育機関で自動運転の研究・開発や人材教育研修など様々な用途で活用されている。

 

このRoboCar 1/10は、自動車の1/10スケールサイズに外界センサとして単眼カメラ、赤外線センサ、レーザレンジセンサを搭載。これらにより加速度・ジャイロセンサ、エンコーダを使った車両挙動、走行距離などの把握が可能となっている。加えて各種センサ情報の取得、速度・操舵角制御、通信などのライブラリも用意され、自由なアプリケーション開発が可能だ。

 

 今回、同社はこのRoboCar 1/10の最新機RoboCar 1/10Xを用意。同製品にはGPU搭載のNVIDIA製 Jetson AGX Xavierを採用したことで高度なAIアルゴリズムの実装が可能となった。またZMPの自動運転プラットフォームIZACを組込みIZACとして実装。

 

OSを筆頭に自動運転、AIアプリケーションのための各種ライブラリがインストール済み。ロボット用オープンソースソフトウェアプラットフォームROS(Robot Operating System)にも対応。開梱したその日から開発を始めることができるという。価格は180万円(税抜)から。出荷は2020年12月としている。

 

なお同製品は8月19日(水)17時から実施の「自動運転ロボットカーRoboCar1/10の新モデルとZMPステレオカメラ新ラインナップ紹介」で詳しく説明するとしている。
講演登録:https://v2.nex-pro.com/campaign/8345/apply

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。