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2018年6月18日【アフター市場】

5Gの「次世代通信」と云う冠が外れる日が遂に到来

坂上 賢治

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実際、クアルコムやインテルは、5G対応のスマホ向け商用モデムを既に発表していることから、海外では、早々に5Gの大規模トライアルや商用展開も政府管轄や地域で、いち早く2019年中に開始されることになるだろう。そのうち5Gに対応するスマートフォンも年内に披露される。

 

もっと平たく有り体に云えば、この策定完了により、もはや「5G」は「次世代の通信方式」ではなく、現在進行形の通信方式になるということだ。

 

そんな5Gの要件には以下の3つの討議スコープが存在していた。それは、高速大容量のを実現するeMBB(enhanced Mobile Broadband)、超高信頼低遅延を可能とするURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)、そして大量な端末による通信を実現するmMTC(massive Machine Type Communications)である。

上記を踏まえ早々に、「Release 16」として大量な端末による通信を実現するmMTC策定が予定されていることから、3GPPはその策定完了に向け引き続き協議が重ねられる。

 

 

ちなみに今日まで5Gの弱点だと云われていたのは、俗に「ミリ波」とも呼ばれる高い周波数の電波を利用するゆえの特性にあった。つまり電波の直進性自体は高いものの、遠くへの発信や、回り込みに弱いとされていたこと。これはそもそも電波は、その特性上、周波数が低いほど障害物の背後に回り込み、遠くに届く性質があるからだ。

 

しかしこの5G NRの策定で次世代の基地局は、特に都市部では既存の4Gより密に配置され、通信を高速化するための広い帯域幅(100MHz幅で1キャリア)を充分に確保できるようになる。

また技術的にも、既存の4Gの基地局数であったとしても大半をカバーできるまで技術レベルが進化している上に、既に1Gbps以上のスループット(一定時間に処理できる情報量)が実現出来ていることから、自動車業界に於いても、コネクテッド関連にまつわるサービスが加速度的に浸透していくものと見られている。(タイトルを変えてMOTOR CARS  より転載しました )

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。