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2023年5月5日【新型車】

アバルト、全電動の500eラインナップを拡充

坂上 賢治

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ステランティス傘下で、スコーピオンエンブレムを打ち出すアバルトブランドは欧州時間の5月4日、当地に於いてフロントグリルの上にダークチタニウムグレーの新レタリングを配した新ラインナップを着々と拡充させつつある。それは500eと500eツーリスモの2モデル構成。いずれもハッチバックとカブリオが用意されている。

 

まず標準の500eのエクステリアでは、専用フロント バンパーをより大胆にアグレッシブ化。これに17インチ アロイ ホイール、リアディフューザー インサート、マットグレーのミラー キャップなどを組み合わせている。

 

 

一方、インテリアではピラーとヘッドライナーにダークな色調とし、スコーピオン ストライプを配したシートでスポーティさを主張。

 

ドライバーに向けては、ダブル ステッチがあしらわれたステアリングホイールを介して、新グラフィックスを備えた7インチTFTクラスターし10.25インチのワイド タッチスクリーンが備えられている。

 

 

いずれも新たなインフォテインメント システムも含め、新電動アバルトの専用設計。車両電源のオン・オフによりキャビン内でロックギターの音色を再現したサウンドが流れる趣向だ。また更にラインナップの最上位のツーリスモには、オリジナルの走行音も提供される。

 

500eツーリスモのエクステリアには、専用の18インチダイヤモンドカットチタン グレーのアロイホイールが装備される。対してインテリアでは、ステアリングホイールとシートなどの内装材にアルカンターラを採用。いずれもダブルステッチを配してシートからドアパネルまでの視覚的な連続性を実現させている。

 

 

ツーリスモ独自の走行音を生み出すサウンドジェネレーターは、馴染みのアバルト製ガソリンエンジンのサウンドを忠実に再現。BEVならではのトルクフルな力強さをサウンドで補完。長年のアバルト派が求めるドライビングエクスペリエンスを提供する。

 

加えて500eツーリスモには、フロント シートヒーター、ワイヤレス充電パッド、リアビュー カメラ、ブラインド スポットウォーニングなどの快適・技術・安全に関する全機能を網羅しているという。

 

 

オーディオサウンドについても、2つのツイーター、2つのミッドウーファー、2つのリアドアフルレンジ スピーカー、1つのトランク サブウーファーを含む7つのスピーカーに加え、8チャンネルのアンプを備えたJBLプレミアムオーディオシステムを搭載した。

 

 

車体色は500e と 500eツーリスモの両方で、アンチドート ホワイト、ヴェノム ブラック、アドレナリン レッドに加え、新アシッドグリーンとポイズンブルーの5つのカラーから選択出来る。

 

アバルトゆえの肝心のパフォーマンス面では、ガソリンエンジンなどのICE搭載車を超える刺激を求めたという。実際、20km/h から40km/hまでの加速がICE車より50% 速い。またワインディングでは時速40~60kmの速度領域でICE車より1.5秒早く目標速度に到達する。

 

 

搭載されるパワーユニットは、クラス最強の加速力を求めて42kWhのバッテリーと強力な電動モーターを組み合わせた。航続距離は265 km、急速充電では直流 (DC) で最大 85kwの急速充電をサポート。また毎日の走行距離 (約40km) については、必要なエネルギーを蓄えるのに5分も掛からないと謳っている。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。