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2024年4月4日【イベント】

アストンマーティン、日本の銀座に旗艦ショールームを開設

坂上 賢治

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アストンマーティンは4月4日、銀座の名門ラグジュアリーホテル「ザ・ペニンシュラ東京」に、日本国内市場に於けるランドマークとなるショールーム施設「Aston Martin Ginza」をオープンした。同施設では開業を記念した「グランドオープンフェア」を、4月5日(金)から4月14日(日)まで開催される。

 

施設が置かれたザ・ペニンシュラ東京は、皇居と日比谷公園に面した銀座・丸の内エリアの一等地にあり、「フォーブス・トラベルガイド」のホテル部門に於いて9年連続で最高評価の5つ星を獲得し続けるステージでもあり、そこで開かれたAston Martin Ginzaは、先に刷新されたコーポレート・アイデンティティに基づいて作られたショールームとしてアジアで初の拠点でもある。

 

 

また、この新たなショールームは、昨年の6月、マンハッタンのパークアベニュー450番地に誕生したアストンマーティンブランド初の旗艦店〝Q New York〟の祝賀セレモニーに続いて、同社の歴史に新たな1ページを加えるものとなった。

 

施設の空間デザインは、1階から2階に掛けて324平方メートルの広さを持つもので、アストンマーティンのアイコニックなモデル3台を展示する他、大型デジタルメディアウォール、更にショールームに訪れた顧客が、自分だけのアストンマーティンを作ることができるQ by Aston Martinラウンジ〟も備えている。

 

日本を含むアジア市場で、事業拡大を見据えるアストンマーティンは、このAston Martin Ginzaを足掛かりに、日本に於けるDBX707への注目度を更に押し上げること。世界で多数のアワードを獲得しているDB12に改めて注目して貰うこと。先に登場したばかりの新型Vantageへの需要拡大を押し広げて、アジア市場でのシェアを拡大していきたいなどの狙いがある。

 

さて当日は、ザ・ペニンシュラ東京のショールーム内外にAMR24、Valour、Vantage、DB12 Volanteなどのモデルラインアップを展示。隣接する丸の内エリアの一等地にウルトララグジュアリーなモデルが並び、桜が舞うなか、街行く人々も足を止める光景となった。

 

「日本の和」をテーマに据えたテープカット・セレモニーに出席した駐⽇英国⼤使館 ・駐⽇英国⼤使のジュリア・ロングボトム氏は、「英国の伝統、イノベーション、ラグジュアリー、ヘリテージを象徴するようなブランドであるアストンマーティンの拠点が、今日オープンしました。

 

先の通りアストンマーティンは、まさに英国の伝統を体現していて、その製品がこうして日本の市場で拡大していくということは、とても素晴らしいことだと思っております。」とAston Martin Ginzaの開設を祝福した。

 

 

 

夕刻以降には、様々はゲストを迎えた優美なレセプションを開かれ、来日したアストンマーティン本社でグローバル チーフ ブランド & コマーシャル オフィサーを務めるマルコ・マティアッチ氏は、「いつも言っていることにはなりますが、私たちが売っているのは車ではなく、夢なのです。」と語り、ショールームの運営会社であるグラーツ・オートモビールへの記念品として、アストンマーティン・レーシングのF1ドライバーであるランス・ストロールの直筆サイン入りレーススーツが贈られた。

 

アストンマーティンのグローバルチーフブランド&コマーシャルオフィサーであるマルコ・マティアッチ氏は、「東京は、世界でも最も重要なラグジュアリーの中心地のひとつです。実際、2023年の新車販売ではトップを誇る都市であり、そんな街にある5つ星ホテルのザ・ペニンシュラ東京に、今回、素晴らしいランドマーク・ショールームをオープンでき、自社ブランドの存在感を高められたことをとても嬉しく思います。

 

東京でも最も人気のある商業地区のひとつである銀座は、多くの大型商業施設やラグジュアリー・ブランドの旗艦店が並ぶだけでなく、何世代も続く老舗の名店や世界的に有名な歌舞伎座など、東京で最も歴史豊かな街のひとつでもあります。

 

そのなかでAston Martin Ginzaは、ニューヨーク初のグローバル・フラッグシップ拠点と同様、当社のウルトラ・ラグジュアリーモデルの顧客体験の演出する場でもあります。

 

大型拠点2か所を擁したアストンマーティンは、今後も大きく成長することでしょう。日本の皆様とラグジュアリー・セグメント最高の顧客体験を共有しつつ、我々が思い描く夢の行く末を共有していきたいと考えています。

 

 

またAston Martin Ginzaは、専任のデザイナーとエンジニアのチームと共に究極のカスタマイズを実現する最高のビスポーク・サービス〝Q by Aston Martin〟を日本のユーザーに提供する場でもあり、東京のお客様に自分だけのこだわりの一台をつくり上げることのできるクリエイティブな時間を共有できる安らぎの場所も提供致します。

 

Q by Aston Martinによるパーソナライゼーションの壁を超える豊富なカラー、トリム、素材、フィニッシュ。それは単なる自動車を超える芸術品としてのアストンマーティンを創造する舞台でもあるのです。そんなQ by Aston Martinは、これまで厚いご支援頂いたお陰で比類なき成功を収め、世界市場に於いて前年比36%の成長を達成しました。

 

このようなラグジュアリー領域で広がるパーソナライゼーションのトレンドを追い風に、アストンマーティンのビスポーク・サービスは、アイコニックなDBR22、見る人を圧倒するDBS770 Ultimate、類まれな存在感を放つアストンマーティンValkyrieおよびValourなどの特別限定エディションの登場で、今後も自らの成長に弾みをつけていきます。そうしたなかで我々は、更なる旗艦拠点やランドマークを、相次いでご披露する計画を進めつつ、これからも新たな道を切り拓いていきます」と述べた。

 

 

またAston Martin Ginzaの運営を担うグラーツ・オートモビールの荒井賢 代表取締役社長は、「Q by Aston Martinを含めてアストンマーティンブランドは、日本の顧客基盤をさらに発展させていく大きな可能性があると考えています。従って東京を代表するラグジュアリー街の中心にあるAston Martin Ginzaの可能性に大きく期待しており、Aston Martin Ginzaでお客様を温かくお迎えすることを楽しみにしております」と語った。

 

加えてザ・ペニンシュラ東京のマネージングディレクター、マーク・J・チューン氏は、「このたび英国のウルトラ・ラグジュアリー・ブランド、アストンマーティンを銀座のザ・ペニンシュラ東京にお迎えし、日本の伝統とモダンが融合した魅力的な空間づくりに参加でき、光栄です。アストンマーティンのオーナー様を、伝説的とも称されるペニンシュラ・ホスピタリティでお迎えできることを楽しみにしています」と結んだ。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。