合計3基の電気モーターによる「電動トルクベクタリング機構」を搭載
アウディ ジャパンは12月19日、クーペスタイルの電動SUV「Audi SQ8 Sportback e-tron」を同日より、全国のアウディe-tron店（115店舗）を通じて発売する。
Audi SQ8 Sportback e-tronは、高性能な電動パワーユニットとquattroシステムを組み合わせたQ8のスポーツグレード。フロント1基、リヤ2基の合計3基の電気モーターを搭載して最高出力370kW・最大トルク973Nmを達成。0 – 100km/hを4.5秒（メーカー測定値で駆け抜ける。
積み込まれたバッテリーの総電力量は114kWh（先代比 +19kWh：正味エネルギー容量106kWh）で、一充電あたりの走行距離は482km (先代比 +67 km：WLTCモード）に達する。充電は、CHAdeMO規格の150kW急速充電に対応しているため短時間で大容量の充電も可能だ。
搭載モーターの出力は、フロントがmax157kW、2基のリヤモーターはそれぞれmax138kWの出力を持つ。通常走行時はリヤモーターのみが作動。より素早い加速力を必要とする場面と、滑りやすい路面状況の際はフロントモーターのトルクが加わる。
加えてリヤモーターは左右独立した制御が可能であり、コーナリング時には左右輪のトルクを変えることで旋回性能を向上させる「電動トルクベクタリング機構」が発揮される。
加えて刷新されたAudi SQ8 Sportback e-tronでは、バッテリーの総容量に対して使用可能な正味エネルギー容量を拡大させている。その上で空力性能やモーターの効率アップを重ねたことで一充電走行距離が伸びた。
バッテリー自体の構成要素も見直し、ユニットの製造工程で発生する電極材の隙間を折り重ねて配置するスタッキング方式を採用した。またセル内の化学物質の配合も変更したことで、バッテリー各部の寸法やモジュール数を変更することなくエネルギー密度を高め、結果バッテリー容量が増加した。
エクステリアデザインでは、標準モデルからホイールアーチを拡大させて、5Vスポークの20インチアルミホイールを組み込んで視覚的なダイナミックさを強調させた。
対してインテリアはブラック基調として精悍さを強調。バルコナレザーのスポーツシートはダイヤモンドステッチを施し、S専用に仕立てたデコラティブパネルやBang & Olufsen 3Dサウンドシステム（16スピーカー）などを標準で採用した。
モデル：Audi SQ8 Sportback e-tron
電気モーター：電気モーター×3 370kW 973Nm
バッテリー総容量：114kWh
駆動方式：quattro
ステアリング：右
車両本体価格（税込）：14,920,000円