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2023年6月26日【新型車】

アウディ、PHEVのA8 60 TFSI eクワトロ発表

坂上 賢治

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アウディジャパンは6月26日、アウディブランドを代表するフラッグシップセダンAudi A8に、プラグインハイブリッドモデルAudi A8 60 TFSI e quattro / Audi A8 L 60 TFSI e quattroを追加・発表。同日より全国のアウディe-tron店(111店舗※、現時点)を通じて発売する。

 

今発表のAudi A8 60 TFSI e quattro / Audi A8 L 60 TFSI e quattroは、Audi A3 Sportback e-tron 以来、8年ぶりのプラグインハイブリッドモデル(PHEV)で、A8 PHEVとして2世代目のモデル。今回、アウディで初めてquattro四輪駆動システムが搭載されたPHEVモデルとして、ノーマルホイールベースA8とロングホイールベースA8 Lの両モデルに設定された。

 

 

Audi A8 60 TFSI e quattroは、V6 3.0リッターTFSIとモーターを組み合わせ、システム最大出力340kW、最大トルク700Nmを発揮。0-100km/h加速は4.9秒で、A8 60 TFSIの4.4秒に迫る4秒台を達成する。

 

PHEVモデルのAudi A8 60 TFSI e quattroには4つのドライビングモードがあり、EVモード(モーターのみで駆動)、ハイブリッドモード(モーターと内燃エンジン(ICE)の効率的な組み合わせ)ホールドモード(回生ブレーキで得た電力によりモーターを駆動し充電残量を維持)、チャージモード(積極的にエンジンを作動させ回生により充電残量を増加)を選択することができる。

 

 

総容量17.9kWhのリチウムイオンバッテリーとトランスミッションの手前に搭載する最大出力100kW(136ps)のモーター、そしてアウディ伝統のセンターデフ式quattroシステムにより、EVモードで最大航続距離54km(WLTCモード)のquattro四輪駆動による走行も可能となっている。

 

なお同モデルは、AC普通充電32A対応のオンボードチャージャーと標準装備の充電ケーブル(200V / 15A / 3kW (+100Vアダプタ)により充電を行い、アクセサリー(オプション)の8kW充電ケーブルを使用すれば、AC200Vで最大6.4kWの充電が行える仕様だ。

 

 

アウディはAudi A8 60 TFSI e quattroを、政府のCEV補助金ならびに環境性能割、重量税、自動車税の減税優遇策とを組み合わせて、環境意識の高いハイエンドモデル購入者層に向けたeモビリティへのブリッジモデルとして訴求する構え。

 

そのため、これまで電気自動車の所有経験のない対象者には、家庭用充電器の設置や充電体験を通してハイエンドモデル購入者層に電動モデルへ慣れ親しんで貰うことを目的にe-tronモデルと共通の8kW充電ケーブルをアクセサリー(オプション)として設定した。

 

 

また自宅への8kW対応の充電設備工事を推奨することで、電気自動車e-tronと合わせた複数所有や将来的にe-tronへの乗り換えを促進。今発表に際し成約記念品(2023年12月31日までの登録を条件)として、e-tronチャージングキットプラス(チャージャー(8kW)、チャージングケーブル、ウォールブラケットの3点セット)もしくは、チャージングキット(3kW)の充電設備工事代金をサポートしていく。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。