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2018年6月8日【自動車・販売】

ボルグワーナー、フレデリック・リサルド氏が最高経営責任者に

坂上 賢治

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ボルグワーナー(本社:アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジェームズ・ベリアー)の取締役会は6月7日、2018年8月1日付でフレデリック・リサルド氏(Frederic Lissalde)が社長兼最高経営責任者に就任し、同社取締役会に加わることを発表した。(坂上 賢治)

 

現、社長兼最高経営責任者のジェームズ・R・ベリアー氏は、同日付で同職から退くと共に取締役会及び最高経営責任者にアドバイスを行う非常勤の相談役に就任。2019年2月28日にボルグワーナーを退くまでの間、経営陣の円滑な移行をサポートを行う。

 

フレデリック・リサルド氏は19年間の在職中、より責任のある役職へとキャリアを積んできた。6月7日現在は取締役副社長兼最高業務執行責任者に就いている。

現職以前は、ボルグワーナー最大の事業であるボルグワーナー・ターボシステムズで社長兼本部長、ボルグワーナー・トランスミッションズシステムズで副社長兼本部長。

ボルグワーナー・ドライブトレインシステムズではグローバルセールス・マーケティング担当副社長を務めた。

 

それ以前はボルグワーナー・ドライブトレインシステムズで、ヨーロッパ各地の事業所で社長兼事業本部長を務めた。なお学歴はパリ国立工芸学校に於いて工学修士号、HEC経営大学院にてMBAを取得している。

 

現在、社長兼最高経営責任者であるジェームズ・R・ベリアー氏は「私の在任中にチームが成し遂げた成果を非常に誇りに思っており、ボルグワーナーは今後も、引き続き成功を収めることができる素晴らしい状態にあると心から信じています。

ボルグワーナーが好調である今こそが、私が社長兼最高経営責任者の座を退くに適切なタイミングであると感じています。次期CEOとなるフレッドは、私が長年共に仕事をしてきた実績のある世界的なリーダーです。

彼はボルグワーナーという素晴らしい会社を長きにわたって未来に導いてくれると確信しています。またこの場を借りて、ボルグワーナーで過ごした時間をこの上なく特別なものにしてくれた従業員の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。ボルグワーナーでの日々は、素晴らしい旅でした」と話している。

 

さらに非業務執行取締役会長であるアレクシス・P・ミカ氏(Alexis P. Michas)は「ジェームズは組織を統率し、そして、会社の理念、戦略、製品ポートフォリオを世界の業界トレンドに合致させるという偉業を成し遂げました。

彼のリーダーシップにより、内燃機関、ハイブリッド車、電気自動車向けの広範囲におよぶ包括的な製品ポートフォリオが構築され、世界の市場がどんなに進化してもボルグワーナーが持続的に成長していける道へと導きました。

 

さらにジェームズが優秀な人材を獲得するための強固な人脈構築に継続的に注力し、実績を上げる能力が証明されている最高の経営陣を置いたことで、ボルグワーナーの取締役会は会社の未来に揺るぎない自信を持っています。

ボルグワーナーは、会社に変革をもたらしてくれたジェームズの多大なる貢献に心から感謝しています。そのおかげで、ボルグワーナーは長きにわたって成功を収め、関係者の皆様に利益をもたらすことができるのです。

同時に、フレッドがボルグワーナーを統率し、さらなる成功へと導いてくれることを楽しみにしています」と語っている。

 

ちなみにボルグワーナー(NYSE: BWA)はミシガン州アーバンヒルズに本社を構え、自動車用トランスミッションやタイミングシステムなどのエンジン用部品で自社の立ち位置を確立した。現在は内燃機関・ハイブリッド・電気自動車向けの技術ソリューションでも力を発揮している。世界18カ国67カ所に生産・開発拠点を持ち、全世界でおよそ29,000人の従業員を擁しており、ここ日本では100%出資会社のボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパンの工場が三重県にある。( MOTOR CARS  より転載 )

 

会社概要
商号:ボルグワーナー(BorgWarner)
代表者:ジェームズ ベリアー(James Verrier)
所在地:〒MI4-8326米国ミシガン州アーバンヒルズ3850
TEL:+1-248-754-9200
Webサイト:https://www.borgwarner.com/en/home 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。