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2023年2月14日【新型車】

ダイハツ、マレーシアでAセグメントの国民車を発売

坂上 賢治

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5人乗り小型乗用車「AXIA(アジア)」を9年ぶりにフルモデルチェンジ

 

ダイハツ工業傘下でマレーシアの自動車生産・販売の現地合弁会社であるプロドゥア(セランゴール州)は2月14日、Aセグメントの国民車「AXIA(アジア)」を約9年ぶりにフルモデルチェンジし発売した。

 

 

「AXIA」は、ダイハツが日本の軽自動車で培ってきた低燃費・低価格の技術やノウハウを応用し、マレーシアの顧客ニーズを徹底的に追求した5人乗りコンパクトハッチバックとして2014年9月に発売以来、エントリー層を中心に支持を集め、累計販売台数が約57万台に達した。

 

今回のフルモデルチェンジでは「The Exciting City Car」をコンセプトに、DNGA Aセグメント用プラットフォームを採用。

 

 

D-CVTの搭載や車両の軽量化などにより、高い燃費性能と優れた走行性能を両立させると共に、国民車の中でも、特にエントリーユーザーに向けた商品として求めやすい価格とした。

 

またコンパクトなボディサイズの中で、広くて使い易い室内空間や荷室スペースを実現しながら「パワフル&アグレッシブ」をテーマに、より存在感あるデザインへとスタイリングを刷新した。

 

 

更に進化した衝突回避支援システム「スマートアシスト(現地名:Advanced Safety Assist)」を採用した。そんなプロドゥアは、1993年にダイハツとの協業により創業したマレーシア第二の国民車メーカーであり、2006年から2022年まで17年連続でマレーシア国内販売シェアトップを獲得している。

 

2021年3月には、ダイハツの海外事業に於けるDNGA第1弾となるコンパクトSUV「Ativa(アティバ)」、2022年7月には、7人乗りMPV「ALZA(アルザ)」を発売し、今回の新型「AXIA」がマレーシアにおけるDNGA第3弾商品となる。

 

新型「AXIA」の主な特長

1.DNGAによる高い基本性能と優れた環境性能
DNGA Aセグメント用プラットフォームを採用し、D-CVTの搭載や車両の軽量化などにより、走行性能を向上させながら、従来から約7%の燃費性能向上を実現。

 

2.求めやすい価格
国民車の中でも、特にエントリーユーザーに向けた商品として、求め易い価格設定とした。

 

3.使い勝手の良いパッケージング
コンパクトなボディでありながら、広い居住空間と荷室スペースを確保し使い勝手の良さを向上させた。

 

4.デザイン
「パワフル&アグレッシブ」をテーマとした、より存在感あるデザインとした。

 

5.安全性能
高速走行等、マレーシアの道路環境に最適な設定とした衝突回避支援システム「スマートアシスト(現地名:Advanced Safety Assist)」に新たな機能を追加し進化。また、車線変更時の後方確認をアシストするブラインドスポットモニタ―等の充実した安全装備を搭載した。

 

主要諸元

※1 NA:Natural Aspirated engine(自然吸気エンジン)

 

小売り希望価格(マレー半島)
3万8,600リンギット~4万9,500リンギット
(日本円:約117万円~150万円(1リンギット=30.3円(2月14日正午時点で換算)

 

生産工場
PGMSB(プロドゥア・グローバル・マニュファクチャリング)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。