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2023年12月7日【一部改良】

ホンダ、オデッセイを一部改良、新エディションでテコ入れ

NEXT MOBILITY編集部

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honda・ホンダ・ロゴ本田技研工業(ホンダ)は12月7日、上級ミニバン「ODYSSEY (オデッセイ)」のデザインや快適性、機能性を向上させるなど、一部改良を施すと共に、新タイプ「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION(イーエイチイーブイ・アブソルート・イーエックス・ブラックエディション)」を設定し、8日より販売すると発表した。月間販売計画台数は1,000台。価格(消費税10%込)は480万400円から。

 

今回の一部改良では、「e:HEV ABSOLUTE」、「e:HEV ABSOLUTE・EX」に加え、新タイプの「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」を加えた計3タイプを揃えた。

 

車両は、同社が歴代オデッセイの特長として位置付けている“超低床プラットフォーム”を強みとしたセダンライクな走り。ミニバンを感じさせないスタイリングを継承したという。

 

これに新たなユーザーのニーズを掘り起こす仕様を追加したことで、オデッセイらしさを磨いた上で、快適な室内空間に仕立て上げることに腐心したとしている。

 

 

同社が示す主な変更点は以下の通り

 

1.デザインの進化

グリルの開口部を拡大することでワイド感を強調。これに水平基調とした5本のグリルデザインに仕立て上げることで高級感をより高めた。また、エンブレムをより前方に配置することでフロントマスクの押し出し感を高めて迫力を感じさせるデザインとした。

 

一方、「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」では、ブラッククロームメッキのフロントグリルとし、ブラックスモークレンズのリアコンビランプ、マットベルリナブラックの18インチアルミホイール、ブラックのルーフ/ピラーライニングなど、内外装の随所にブラック加飾を取り入れて最上級モデルとしての印象付けを行った。

 

2.ユーティリティの進化

全タイプの2列目に4ウェイパワーシートを採用した。電動操作のオットマンとリクライニングも追加して、個々乗員に合わせた細かな調節に配慮した。シートヒーター、折りたたみ式のセンターテーブル、ミニテーブル付きのアームレストも追加できる仕様とし、シート足元にはUSBチャージャー(Type-C)を全タイプ標準装備した。なお3列目シートには、前モデル同様に全タイプに床下格納シートを採用。大容量の荷室空間と利便性の両立を図った。

 

「e:HEV ABSOLUTE・EX」と「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」には、本革シートやワイヤレス充電器、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートも標準装備した。

 

3.減速セレクター、エレクトリックギアセレクターを採用

減速セレクターを新設定しアクセルオフ時の減速の調節をできるようにした。また、指一本でスムーズなシフト操作ができるエレクトリックギアセレクターをオデッセイとしては初採用している。

 

4.Honda SENSING(ホンダ・センシング)の機能追加と進化

ホンダが先進の運転支援機能と謳う安全運転支援システム「Honda SENSING 」(各機能の認識能力・制御能力には限界あり)のフロントカメラの広角化により、衝突軽減ブレーキの検知対象を拡大し、新たに交差車両、右折時の対向車、横断自転車、二輪車、夜間の歩行者検知を可能に。加えて、新たに近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能(工場出荷時は機能オフの設定になっている。オンにするには別途販売会社の専用機器によるセッティング作業と、ディーラーオプションのセットアップ費用が必要)を追加した。

 

<搭載機能一覧>
・衝突軽減ブレーキ<CMBS>。
・誤発進抑制機能(踏み間違い衝突軽減機構の一部)。
・後方誤発進抑制機能(踏み間違い衝突軽減機構の一部)。
・近距離衝突軽減ブレーキ(踏み間違い衝突軽減機構の一部)。
・急アクセル抑制機能(※2)。
・歩行者事故低減ステアリング。
・路外逸脱抑制機能。
・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>。
・車線維持支援システム<LKAS>。
・先行車発進お知らせ機能。
・標識認識機能。
・オートハイビーム。
・ブラインドスポットインフォメーション。
・パーキングセンサーシステム。
・後退出庫サポート(システム使用には対応ナビゲーションが必要)。

 

5.Honda CONNECT(ホンダ・コネクト)

新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT」を、オデッセイとして初採用。スマートフォンを使ったリモートでのエアコン操作や、長時間の移動でも快適に過ごせる車内Wi-Fiなど、つながる技術で安心と快適をもたらす「Honda Total Care プレミアム(ホンダ・トータルケア・プレミアム)」(これは最短1か月から利用期間を選択できるサブスクリプションサービスであり、別途申し込みが必要。また利用にはHonda CONNECT対応ナビ装着車であることが必須)が利用できる。

 

[全国メーカー希望小売価格](消費税10%込)

<タイプ、乗車定員、パワートレーン、トランスミッション、駆動方式、価格>
– e:HEV ABSOLUTE、7名、2.0L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド、電気式無段変速機、FF、4,800,400円

 

– e:HEV ABSOLUTE・EX、7名、2.0L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド、電気式無段変速機、FF、5,000,600円

 

– e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION、7名、2.0L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド、電気式無段変速機、FF、5,164,500円

 

[ボディカラー]
■e:HEV ABSOLUTE
・プラチナホワイト・パール(44,000円高となる)。
・プレミアムヴィーナスブラック・パール(44,000円高となる)。
・フォーマルブラック。

■e:HEV ABSOLUTE・EX
・プラチナホワイト・パール(44,000円高となる)。
・メテオロイドグレー・メタリック(44,000円高となる)。
・プレミアムヴィーナスブラック・パール(44,000円高となる)。
・フォーマルブラック。

■e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION
・プラチナホワイト・パール(44,000円高となる)。
・プレミアムヴィーナスブラック・パール(44,000円高となる)。
・フォーマルブラック。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。