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2024年1月22日【新型車】

いすゞ、エルフに国内小型トラック初の室内拡大車種追加

坂上 賢治

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「エルフ スペースキャブ」フルフラットロー

 

いすゞ自動車は1月22日、「エルフ」のラインアップに国内小型トラック初となるキャブ後方の室内空間を拡大したスペースキャブを追加し販売を開始する。

 

トラックドライバーの労働環境改善が求められる中、いすゞは、ゆとりのある室内空間を実現した「スペースキャブ」を市場投入した。標準のキャビンと比較してシートの後方スペースを300mm拡大したことで、居住性と利便性が向上し、農業から建設業、配送業まで、幅広い利用者ニーズに応えた形だ。

 

この追加車種では、運転席リクライニング角度を最大40度(助手席は最大30度)へと広げ、作業の合間にドライバーが車内でくつろぐスペースを設けた。また、これによりシート後方のスペースはラゲッジスペースにもなるため、精密な工具、衣類や食品などの荷物を雨や汚れから守ることができるようになった。

 

シートリクライニング
収納イメージ

 

平ボディは、拡大したキャビン下部まで荷台を延長することで、標準キャブモデルと同等の荷台フロア長3,115mmを確保し、キャビンの居住性と荷物の積載性を両立させた。脚立などの長尺物も荷台鳥居に立てかけることなく積載が可能。

 

平ボディの荷台寸法
荷台イメージ

 

いすゞでは、同ラインアップ車種には平ボディの他、バンとダンプの架装用シャシも設定。新しいスペースキャブ市場を拡げていきたいと考えだ。

 

バン架装イメージ例
ダンプ架装イメージ例

 

エルフ スペースキャブ主要モデル諸元
型式 :2TG-NJR88AF
仕様 :木製平ボディ/フルフラットロー
エンジン型式 :4JZ1-TCS
排気量 :2,999cc
トランスミッション :ISIM(9速AMT)
全長 :4,690mm
全幅 :1,695mm
全高 :1,965mm
荷台内寸法(長さ/幅/高さ) :2,820mm/1,620mm/380mm
最大積載量 :2,000kg
車両総重量 :4,455kg
最小回転半径 :4.4m
乗車定員 :3人

 

国内目標販売台数
40,000台/年(エルフシリーズ全体)

 

東京地区希望小売価格
主要モデル 5,647,000円(税込み6,211,700円)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。