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2020年12月7日【SDGs】

ジャガー、フォーミュラE最新マシンのI-TYPE5を発表

NEXT MOBILITY編集部

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ジャガー・レーシングは11月27日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン7開幕に向け、フルバッテリー電気自動車(BEV)の新型レーシングマシン「I-TYPE 5」を発表した。

 

 

このシングルシーターの「I-TYPE 5」は、今後2シーズンに出走することになっており、自社開発の新型パワートレインを搭載している。エンジニアは、効率化の向上、さらなる軽量化、低重心化に注力してパワートレインの開発に取り組んだ。新型サスペンションは、各地のサーキットに適応するため調整範囲を拡大し、インバーターの効率を高め、スイッチングス ピードとパフォーマンスも大幅に向上させた。なお、最新技術を用いたインバーターには、導電性の高い24金を使用している。

 

 

「I-TYPE 5」のステアリングを握るのは、サム・バードとミッチ・エバンスの2人。ミッチ・エバンスは、ジャガー・レーシングがフォーミュラEに初参戦した2016年からドライバーを務めている。サム・バードは、これまでフォーミュラEの毎シーズンで勝利を収めてきた実績のあるドライバーで、今シーズンから新たに加入した。

 

 

 

 

 

さらに、ジャガー・レーシングは、今シーズンから世界有数の素材科学会社Dowを新たにオフィシャル・パートナーとして迎える。自動車業界において100年以上の経験を持つDowは、同社が持つMobilityScienceTMプラットフォームや、ポリオレフィン、ポリウレタン、アクリル、特殊化学品、シリコーン技術を通じて、素材に関する専門的知識とパイオニア精神をジャガー・レーシング・チームに提供する。

 

 

また、Polo Ralph Laurenとジャガー・レーシングは、最先端のイノベーション、サステナビリティという共通の価値観を提示する。ジャガー・レーシングは、リサイクルされたナイロン、ポリエステル、ダウンの代替素材である断熱材で作ったPolo Ralph Laurenのカスタム・デザインのパッカブル・キルトジャケットに、ジャガー・レーシングのロゴを配したものを着用し、新シーズンに挑む。

 

 

ジャガー・レーシングはシーズン7の開幕に際し、新たに「TYPEFIBRE」というサステナブルな新素材を使用し、「I-TYPE 5」にこの素材を使用したシートのプロトタイプを採用した。これは、チームが掲げるミッション「Race to Innovate」の一環として取り組んだもので、今後世界中のさまざまな温度変化や負荷のかかる環境下でテストを行っていくという。レースで培った最新のテクノロジーによるベネフィットを市販車にも共有して、将来的にジャガーの顧客にも提供することを目指している。

 

 


 

 

 

■ジャガー・レーシング・チームのディレクター、ジェームズ・バークレーのコメント
「シーズン7は、ジャガー・レーシングにとっても、フォーミュラEにとっても、非常にエキサイティングなシーズンになるでしょう。世界選手権というステータスになって最初のシーズンであり、ジャガー・レーシングにとっては参戦 5年目となります。チームが一丸となって懸命に取り組み、最高の効率性を誇る最新鋭のレーシングマシンを作り上げ、お客様やファン、パートナーの皆様にこうしてお披露目することができ、とても光栄です。また、今シーズンからサム・バードをジャガー・レーシングのファミリーに迎えました。彼はすでにチームにしっかりと溶け込んでいます。サムもミッチも、チーム の他のメンバーとともに、高いモチベーションで準備を進めています。我々の新しいパートナーであるDowにも心から歓迎の意を表したいと思います。サンティアゴまでのカウントダウンが既に始まっています。開幕戦では、積極的にポイントを取りに行き、表彰台、そして勝利を狙っていきたいと思います。」

 

■ドライバー、サム・バードのコメント
「新型『I-TYPE 5』のお披露目に立会い、改めてジャガー・レーシングの一員に加わったという実感が沸いてくると同時に、シーズン7がいよいよ始まるという興奮も高まってきました。この新型マシンのお披露目はレース活動以外では最大のマイルストーンであり、チームがオフシーズン中、いかに努力を積み重ねてきたかをお見せできる機会でもあります。『I-TYPE 5』でサーキットを走る日が待ちきれません。そして、英国を象徴するブランドであるジャガーとともに新シーズンをスタートさせることがとても楽しみです。」

 

■ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント
「新型マシンの発表はいつも、チームにとって記念すべき重要な瞬間です。これまで努力してきたことや新シーズンに向けた意気込みを世界に向けて発信できるからです。私にとっても、目標を設定し、弾みをつけてシーズンの開幕に臨む場でもあります。このチームで5年目のシーズンを迎える 今回、チーム一丸となって最高の結果を残す年にできるよう、これまで以上に決意を固めています。」

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。