NEXT MOBILITY

MENU

2018年2月13日【アフター市場】

ジャガー、レーシングカー「D-TYPE」製造を62年ぶりに再開

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

ジャガー・クラシックは、2月7日、レーシングカー「D-TYPE」の製造再開を発表した。

 

1956年に最後の1台が製造されてから62年の時を経て、ジャガー・クラシックが初めて「D-TYPE」のプロトタイプの組み立てを行い、パリで開催された「サロン・レトロモビル」で初披露された。

 

新しい「D-TYPE」は、英国ウォリックシャーにあるジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスで、25台が、手作業によって組み立てられる。

 

 

ジャガーは1955年に「D-TYPE」を100台製作する予定だったが、実際に完成したのは75台。そして今、ジャガー・クラシックは、当時の設計を忠実に再現し、残りの25台の「D-TYPE」を新たに製造する。

 

「D-TYPE」は、当時6気筒のXKエンジンを搭載し、1955年から1957年にかけてル・マン24時間耐久レースで3回の優勝を果たした。

 

今回新たに製造する「D-TYPE」は、あらゆる面でオリジナル仕様を再現していると云う。

 

 

これに際して、ジャガー・ランドローバー・クラシックのディレクター、ティム・ハニングは以下のよう述べた。

 

「D-TYPE」は、ジャガー史上最もアイコニックで美しいレーシングカーのひとつであり、世界で最も過酷なモータースポーツ界で輝かしい戦績を残しています。そして、その偉業は今日においても全く色あせていません。

 

「D-TYPE」の製造をコベントリーで再開し予定製造台数を完成させるというこのプロジェクトは、大変貴重な機会であり、ジャガー・ランドローバー・クラシックが誇る世界有数の卓越したエキスパートたちは、このプロジェクトに携わることに誇りを持っています。

ジャガー・クラシックは、2014年から2015年にかけて6台の「E-TYPE ライトウェイト」を完成させ、2017年から2018年には9台の「XKSS」を製造している。

 

今回の「D-TYPE」プロジェクトは、これまでの実績に続くものであり、ジャガー・クラシックが甦らせる3番目のモデルとなる。

 

ジャガー・クラシックでは、ジャガーに保管されている「D-TYPE」のオリジナルの設計図や記録を活用し、綿密な調査を行い、1950年代にレーシング・マネージャーのロフティ・イングランドとエンジニアたちが定めた純正仕様を緻密に再現。

 

購入者は、1955年型のショートノーズか1956年型のロングノーズの、いずれかのボディタイプの選択が可能だと云う。

 

今回披露された「D-TYPE」のエンジニアリング・プロトタイプは、1956年型のロングノーズ・モデルで、長いボンネット、ドライバーの頭部後方にある特徴的なテール・フィン、広角のシリンダー・ヘッド、迅速に交換できるブレーキ・キャリパーなどを備えている。

 

 

 

ジャガー・クラシックのエンジニアリング・マネージャー、ケヴィン・リッチは次のように述べた。

 

「D-TYPE」をベースとした9台の「XKSS」の再生は、非常にやりがいのあるプロジェクトであり、失われた6台の「E-TYPE ライトウェイト」よりも技術的に困難なものでした。

 

しかしそこから多くの学びや教訓があり、残る25台の「D-TYPE」の再製造をスムーズに遂行することができたのです。1台1台が細部まで正確に再現され、当時のジャガー・レーシング部門が意図したとおりのものになるでしょう。

 

 

[ジャガー・ランドローバー・クラシックについて]

 

ジャガー・ランドローバー・クラシックは、スペシャル・オペレーションズに属する1部門であり、世界中のジャガーおよびランドローバーのクラシック・モデルのユーザーやファン向けに、車両、サービス、パーツ、エクスペリエンスの提供を行っている。

 

英国コベントリーにあるジャガー・ランドローバー・クラシックの本部では、熟練したエンジニア、若手エンジニア、そして実習生を含むチームが、ジャガーとランドローバー両ブランドにおける「REBORN」シリーズのレストアに従事し、「E-TYPE ライトウェイト」や「XKSS」、そして「D-TYPE」といった特別モデルの製造にも携わっている。

 

なお、ジャガー・クラシックが提供するクラシック・モデルは、私道やレーストラック専用として販売されている。

 

問い合わせ先:
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689
(9:00~18:00、土日祝日を除く)

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。