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2018年6月12日【新型車】

川崎重工、ミドルサイズの多用途四輪車を北米等で発売

NEXT MOBILITY編集部

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川崎重工は、多用途四輪車MULEシリーズの新機種、「MULE PRO-MX」を、2019年モデルとして、アメリカやカナダなどの北米を中心とした地域で、7月中旬から発売する。

川崎重工・ロゴ

「MULE PRO-MX」は、仕事に、遊びに、ちょうどいいサイズをコンセプトに開発。フラッグシップモデルの「MULE PRO-FX/FXT」、「MULE PRO-DX/DXT」と、コンパクトモデル「MULE SX」の中間のサイズによる、必要十分な積載性と優れた取り回し性が特長だとしている。

 

また、用途に応じた4つのバリエーションモデル(装備・車体色)が、用意されている。

 

①STD :シンプルかつ基本的な装備
②EPS :電子制御パワーステアリングとLED補助ヘッドランプを装備
③EPS LE :プラスチックルーフやアルミホイールを装着
④EPS CAMO :カモフラージュ柄

 

[主な特長]

 

<エンジン・車体>

 

①専用設計の水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブエンジン(695cm3)

専用設計のエンジンには、フューエルインジェクションシステムを採用し、CVTトランスミッションに遠心式クラッチを組み合わせた。また、坂道を下る際にエンジンブレーキが効くようCVTトランスミッションを設定した。

 

②ミドルサイズのシャーシ

フラッグシップモデル同様の思想で設計された専用フレームは、フレーム構造に一定のしなり特性を与え、耐久性と乗り心地に配慮。車体サイズを全長2,795mm、全幅1,525mm、軸間距離2,005mmのミドルサイズとしたことで、最小回転半径は4.2mとなった。

 

③カーゴベッド

カーゴベッドの最大積載量は317kg、最大牽引力は680kgで、ダンプ機能も備えた。

 また、タイダウン用アンカーやパーテーション板設置用のくぼみを設けるなど、積荷を安定して運べる工夫を施した。カーゴベッドの壁上部には、フックポイントとして使えるほかカーゴボックスなどのアクセサリーの装着も可能なスチールパイプを装備している。

 

<デザイン・装備>

 

① 屈強な造り込みとタフな性能を具現化したデザイン

外観は、MULEシリーズ共通のタフな性能を具現化したデザイン。床やカーゴベッド底板には、縞鋼板を用い、水や泥が入り込みにくい吸排気レイアウトなど、機能面でも屈強な作りとしたと云う。

 

②電子制御パワーステアリング

STDを除く3モデルには、車速に応じてアシスト量が可変する電子制御パワーステアリングを装備。低速域では軽く、速度が上がるに連れて重くするなど、車速に合わせて最適なアシストを行う。

 

③チルトステアリング機能

運転者の体格や好みによってステアリングの角度(高さ)が変更できる。

 

④収納スペース

ボンネット下に容量9.1リットル、シート下に容量5.3リットルの収納スペースを確保。ダッシュボードには、鍵付きのグローブボックスのほか、小物類を入れるポケットやトレーを合計4ヶ所用意し、ドリンクホルダーを運転席と助手席それぞれに装備した。

 

左:MULE PRO-MX<STD>  右:MULE PRO-MX<EPS>

左:MULE PRO-MX<STD>  右:MULE PRO-MX<EPS>

左:MULE PRO-MX<EPS LE>  右:MULE PRO-MX<EPS CAMO>

左:MULE PRO-MX<EPS LE>  右:MULE PRO-MX<EPS CAMO>

 

 

[MULE PRO-MXの概要]

 

商品名:MULE PRO-MX
発売予定:2018年7月中旬
メーカー希望小売価格※ USD 11,999 (EPS)
導入国: 欧州、アメリカ、カナダ
カラー:

<STD>スーパーブラック
<EPS>ティンバーライングリーン、ブライトホワイト
<EPS LE>ファイヤークラッカーレッド
<EPS CAMO>カモフラージュトゥルーティンバーHTCグリーン

 

※メーカー希望小売価格には、諸経費等を含まれない。価格は参考価格。
※「MULE PRO-MX」は公道および一般交通の用に供する場所では走行不可。また、ナンバープレートを取得もできない。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。