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2024年1月31日【新型車】

マツダ、新型クロスオーバーSUV「CX-70」を初披露

坂上 賢治

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MAZDA CX-70(北米仕様)

 

北米の商品ラインを強化、電動化技術を採用した2列シートミッドサイズSUV

 

マツダは1月31日(米・現地時間)、北米事業を統括する「マツダノースアメリカンオペレーションズ(Mazda North American Operations)」が新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-70(マツダ シーエックスセブンティ)」を初公開した。

 

CX-70は、マツダのラージ商品群の第3弾であり、重点市場と位置づける北米市場向けに開発された2列シートクロスオーバーSUV。

 

マツダらしいひと中心の思想による走る歓びと環境安全性能の両立に加えて、マツダノースアメリカンオペレーションズが、主力ターゲットに据える活動的な顧客のライフスタイルと合致するようなデザインと機能性を盛り込み、米国及びカナダで今春の発売を予定している。

 

このCX-70の導入により、マツダは2列シートミッドサイズSUVセグメントへ新たに参入。需要が堅調なSUVラインアップを拡充しながら、北米に於けるビジネス成長及びブランド向上を図る。

 

またCX-70は、全グレードがプラグインハイブリッドシステムまたはM Hybrid Boost(48Vマイルドハイブリッドシステム)の電動化技術を採用しており、マツダは、市場ニーズへ適合させながら同地域に於ける電動化を加速させていく構えだ。

 

そんなCX-70のコンセプトは「Passion Pursuer(情熱の探求者)」。好きなことや興味があることへの挑戦を楽しむ、前向きで活動的な顧客の嗜好に合わせたスポーティなデザインと、ゆとりある実用的な荷室空間の魅力を打ち出した。

 

 

鮮やかさと深みを併せ持つインテリアでアクティブなライフスタイルを表現

 

デザインでは、デザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」にもとづき、生命感を表現。より具体的には、力強い造形の前後バンパー、新デザインの21インチアルミホイール、各所に施された黒色パーツが特徴的なエクステリア。加えて、鮮やかさと深みを併せ持つ赤系色のバーガンディを基調としたインテリアを採用してアクティブなライフスタイルを表現した。

 

荷室空間には、後方開口部からスイッチ操作で2列目シートを倒すことができる、電気式のリモートフォールド機能を採用。2列目シート折畳み時でもリアの掃き出し口からフラットになる床面や、常備品などを入れる三つの床下収納スペースなど、活動的な顧客をサポートする機能を備えている。

 

安全性能では、最新の「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を採用。CTSの使用時、手放し運転やドライバーの閉眼や脇見を検出した場合に、ドライバーへの注意喚起を段階的に行う。

 

注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、車両の減速・停止を支援し事故時の被害軽減を図る。これらにより、ひとを中心に考えるマツダ独自の高度運転支援技術コンセプト「MAZDA CO-PILOT CONCEPT」に基づき、心と身体を見守る技術で誰もが安全・安心・自由に移動できる社会に貢献する姿勢を示した格好だ。

 

 

パワートレインは、3.3L直列6気筒ガソリンエンジン(ターボチャージャー付)にM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV G3.3」と、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACIV PHEV」の2種類を用意。後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーとの組み合わせにより、意のままにクルマを操る愉しさと優れた環境性能の両立を目指したという。

 

更にトレーラーの連結をサポートする「トレーラーヒッチビュー」を装備すると共に、5,000lbsのけん引能力、1,500W給電機能など、こちらでも活動的な顧客をサポートする機能を採用。運転だけでなく、人生を共に歩むパートナーとしての機能を充実させた。

 

アクティブなライフスタイルに妥協することなく、応えてくれるクルマに

 

そんなMAZDA CX-70についてマツダノースアメリカンオペレーションズ社長兼CEOのトム・ドネリー氏は、「CX-70の素晴らしいパフォーマンスとスタイリングの両立は、マツダの新セグメント参入とラインアップの充実を後押ししする存在です。

 

当地で成長を続ける2列シートミッドサイズカテゴリーでは、お客さまの購入判断の背景にある感情が大切です。2 列シートSUVに於いて、価値に合うクルマを探しているお客さまに訴求するには、スタイリング、大胆さ、そして力強いイメージが重要です。

 

CX-70の魅力的な外観と内装は、このセグメントの鋭敏なお客さまが求めるスポーティーなデザインに合致します。また、このセグメントのお客さまは趣味やレジャーを楽しむべく、より大きな荷室空間を持つクルマをお求めになります。

 

旅行用品、ゴルフクラブ、キャンプ道具など、「CX-70」は充分な荷室空間を備えています。加えて、多様な純正アクセサリで、クルマをお客さま自身のアクティビティやライフスタイルに合わせることもできます。

 

加えてダイナミックなデザインはマツダの真骨頂であり、CX-70もその例外ではありません。スポーティーな外観と大きな荷室容量は、お客さまのアクティブなライフスタイルに妥協することなく、応えてくれます」と話している。

 

 

マツダのクロスオーバー・ファミリーの中で最も自信に満ちた存在に

 

続いてマツダデザインアメリカのシニアディレクター、土田 康剛氏(つちだ やすたけ)は、「CX-70は、もっとアクティブに生活を楽しみたいというお客さまの志向をもとに開発しています。

 

そこで大胆なプロポーションとしつつ、週末の小旅行や長距離ドライブ、ちょっとした探検などに十分な荷室空間を確保しました。

 

そんな2列シートクロスオーバーSUVであるCX-70のデザインコンセプトは、〝Dignified Performance〟です。クルマが動いている時も静止している時も、大胆なプロポーションとボディの造形による映り込みが、ダイナミックな動きを感じさせます。

 

CX-70では、マツダらしい洗練されたスタイリングはそのままに、スポーティかつ凜とした存在感により、お客さまに愛着を抱いて頂けるデザインを目指しました。

 

 

一方でインテリアは、CX-70のダイナミックかつスポーティな性能に合わせつつ、この車両セグメントのお客さまの期待に応えるような品質の良い素材をあしらい、洗練さとクラフトマンシップを表現しています。

 

新採用となるレッドナッパレザーはスポーティな印象を与えつつ、ステアリングホイール、ダッシュボード、センターコンソール、そしてドアトリムに施された赤のダブルステッチは、インテリアを色鮮やかに見せます。

 

私たちはCX-70に於いて、快適さと上質さだけでなく、マツダのクロスオーバー・ファミリーの中で最も自信に満ちた存在にしたいと考えたのです。

 

街中のちょっとしたドライブでも、小旅行の楽しいドライブでも、CX-70のインテリアオプションが皆さまの体験を素晴らしいものにしてくれることでしょう」と説明した。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。