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2024年2月9日【新型車】

アバルト、史上最もパワフルな新型「600e」限定版を披露

坂上 賢治

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2024年2月8日、イタリア・ミラノ(現地発)で実施された新たなコマーシャルフィルムの撮影現場で、新型アバルト600e(セイチェントe)のプロトタイプが初めて一般に明らかにされた。( 坂上 賢治 )

 

このローンチモデルと見られるクルマは、過去最大のパフォーマンスを達成するための機能設計。未だかつてなかったパワフルなアバルトとして相応しい車体構造の検討。そして電動モーターならではのトルクフルな走りに期待を寄せるEVファンを掴み取るためのモディファイが施されたようだ。

 

 

そんな新型アバルト600eは、昨年ミラノで初公開された後、量産を視野に最終テストも受け、今回始まった新しいコマーシャルの撮影もいずれ佳境となる。

 

その後、まずはローンチ版となる「Abarth 600e Scorpionissima launch edition(アバルト600e スコーピオニッシマ  ローンチエディション)としてアバルトブランド生誕年にちなんだ1,949台が、限定生産仕様として特定市場へ向けて解き放たれる予定とされる。

 

 

今回の新型アバルト600eには、115kWの電動モーターと54kWhのリチウムイオン電池から発生する240ps/177kWのeパワーシステム。最良のトラクション性能を保証するための専用の機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)。改良されたステアリングフィールのチューニング、そして更なる高みを目指すべくフォーミュラEでの戦いから誕生した20インチの高性能タイヤが履かされている。

 

 

その他のエクステリアには、フィァット600eがベースシャシーと考えられるなか、ボディ各部にちりばめられたアバルトのロゴマーク。ブラックアウト化したドアノブ、サイトミラーサイドスカート。フロントパンパー下にもブラック調のスカートが組み付けられ、ルーフには後方に突き出したエアロスポイラーを備えている。

 

しかし、その外観は明らかに伝統のアバルトであり、専用のヒプノティック・パープル(Hypnotic Purple)のボディ色がこれまでにない新たなアバルト像を訴求。空力の抜け効果を持たせたリアスポイラーは、持ち前のパフォーマンスを最大限に高めるように設計されている。

 

日常を非日常に変えるといういつものアバルトの目標は 、 今回の600eを介して再び達成されそうだ。そんな最新鋭のアバルトは、エンジニアの知識と持ち寄られた各種装備が組み合わされ、常識を超えるパフォーマンスを提供できるとアバルトでも述べている。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。