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2018年11月5日【テクノロジー】

浜島社長に訊く、SEMICON Japanで自動車に注力する理由

NEXT MOBILITY編集部

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12月のSEMICON Japan 2018で、自動車及び半導体メーカー集うセミナー「SMART Transportation サミット」を初開催

 

 

 

 

半導体デバイスがあらゆる産業、生活空間に革命をもたらしている。

こうした中、半導体材料、半導体製造装置メーカーをコアの会員とするSEMIは展示会や会議などを通じ、半導体産業の成長に大きく貢献してきた。

さらに、ここにきて半導体の一層の成長加速を予感させる勢いとなっているのがクルマをはじめとしたトランスポーテーション分野だ。

このため、今年12月に開催予定の国際見本市「SEMICON Japan 2018(12月12日〜12月14日・東京ビッグサイト)」でも同分野をメイン・イベントに取り上げる。

そこでSEMIジャパン(東京都千代田区九段南4-7-15)の代表取締役社長、浜島雅彦氏にトランスポーテーション分野に注力する狙いやトレンドを聞いた。

(佃モビリティ総研・松下次男)

 

 

 

——まずSEMIについてお聞かせください

浜島氏 「SEMIは半導体の材料、製造装置をコアにした会員企業で成り立っており、他の工業団体と異なるのがグローバルに活動を展開している点です。

 

本部は米国カリフォルニア州のシリコンバレー内にあり、会員数は約2000社。このうち、日本は3百数十社の会員数を数えます。2年後に創立50周年を迎えるSEMIは、まさに半導体の成長とともに歩んできた国際工業会だといえます」

 

 

 

——半導体の成長に伴いSEMIの活動にも変化が出てきているのでしょうか

浜島氏 「会員企業のコアとなっているのは半導体の材料、製造装置ですが、近年、これらを使って生産される半導体デバイス、さらにその先にあるアプリケーション、システムまでの関係性が非常に接近しています。

 

このため、我々の活動も従来の会員の周辺だけにとどまっているのではなく、フィールドを広げることに価値があると判断し、2年ほど前からエレクトロニクスのサプライチェーン全体を対象領域にした活動に取り組んでいます」

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。