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2019年5月28日【テクノロジー】

ローム、自己診断機能付き電源監視ICを業界初開発

NEXT MOBILITY編集部

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【製品の特長詳細】

 

1,自己診断機能により機能安全に必要な信頼性を向上

 

機能安全において、より高い安全性要求レベル(ASIL)をクリアするためには、電源監視機能自身の潜在的故障(隠れた故障)を検出する必要がある。

例えば、過電圧監視などの監視機能が異常を検出できないときに故障した場合、故障を知ることができない隠れた故障となり、この状態は異常を検出できない危険な状態となる。

 

そのため、BD39040MUF-Cは、独自の回路技術により業界で初めて電源監視ICに自己診断機能を内蔵したことで、仮に潜在的故障がある場合に、事前に通知することが可能。また、通常動作時においても安全性を向上させるために、基準電圧回路、発振器回路を多重化し、常時相互監視させるシステムを採用している。

 

 

 

2,既存の電源システムに柔軟に対応

 

BD39040MUF-Cは、既存の電源システムに機能安全対応の要求がある場合に、電源シーケンスを変更せずにそのまま外付けするだけで、簡単に機能安全をサポートすることができる。

 

また、ECU向けの周波数監視(ウォッチドッグタイマ)は、外付け抵抗によって監視周波数の変更が可能で、監視の有効タイミングON/OFFも自由に設定することが可能。

 

さらに、小型化が求められるADAS系アプリケーションに最適な3mm角の小型パッケージ製品となっている。

 

これらにより、今後機能安全の需要が多くなるADASや自動運転など、小型化が求められる安全運転支援モジュールに柔軟に対応する。

 

 

 

3,車載電源とECUが必要とする多彩な監視機能を内蔵

 

BD39040MUF-Cには、電源が必要とする過電圧監視機能や減電圧監視機能(パワーグッド機能)、ECUが必要とする周波数監視(ウォッチドッグタイマ)やリセット機能など、豊富な監視機能が組み込まれており、幅広い視点から機能安全の構築をサポートする。

 

その中で、ウォッチドッグタイマには、故障検出の感度を向上させるために、周波数が範囲内に入っていることを監視できるWindowタイプを採用しており、高精度の監視を実現する。

 

 

 

ローム公式ホームページより抜粋

 

 

 

 

【アプリケーション例】

 

◇ADASや自動運転のセンサ、カメラ、レーダー

◇エンジンコントロールユニット

◇電動パワーステアリング◇ダッシュボードのクラスター、LCDパネル

◇インフォテインメント

◇ランプ

などに搭載され、ASIL-B以上の機能安全対応を必要とする電源システム

 

 

 

 

【新製品の機能概要】

 

◇入力電圧範囲: 2.7V~5.5V

◇自己診断機能(BIST)内蔵

◇リセット機能内蔵(過電圧監視機能、減電圧監視機能)

◇電圧監視機能4ch内蔵(過電圧監視機能、減電圧監視機能)

◇基準電圧相互監視機能内蔵

◇発振周波数相互監視機能内蔵

◇Windowタイプウォッチドッグタイマ(WDT)内蔵
(外付け抵抗で監視時間を設定可能、WDT有効タイミングをON/OFF設定可能)
WDTの入力信号の天絡検知、地絡検知をWDOUT端子で検出可能

◇AEC-Q100対応(Grade 1)

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。