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2024年2月20日【SDGs】

ボルボ・カーズ、ピュアZEV企業となるべく車種ラインを整理

坂上 賢治

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ボルボ EC40 およびボルボ EX40

 

浙江吉利控股集団傘下のボルボ・カーズは2月20日( スウェーデン・ヨーテボリ発 )、来たる2030年までにピュアZEV( Zero Emission Vehicle )企業になるべく、モデル名の合理化と標準化を進めていることを明らかにした。

 

より具体的には、XC40 RechargeおよびC40 Rechargeモデルは、それぞれEX40およびEC40に車名が変更される。但し現行の内燃エンジン搭載モデルでXC40の車名は一部残る。

 

その他の完全電動モデルのEX30、EX90、EM90は変更しない。なお、これらの車種整理は、真のZEV企業を目指す自社の方針を強く反映したものだという。

 

実際、ボルボ・カーズの2023年の世界販売実績では、台数換算でおよそ16パーセントがBEVとなって前年比70パーセント増を記録。EX30、EX90、これに今後はEM90が製品ポートフォリオに加わる他、更に幾つかの新型モデルも登場する見込みだ。

 

ボルボ EX40

 

なお、その他の車名変更では、既存のプラグイン ハイブリッド モデルからRechargeバッジが削除され、これらのバッジは、異なる出力レベルを示すT6またはT8などの接尾辞によってのみ示される。

 

上記モデル名の合理化より、新たな顧客がボルボ・カーズ車を購入する際は、どのモデルが完全電気モデルで、どのモデルがハイブリッドであるかが簡単に理解できるようになるとした。

 

ボルボ EC40

 

こうしたモデル名の整理と仕様改良などについて、最高商業責任者 兼 副CEOのビョルン・アンウォール氏は、「当社の電動モデルラインナップのなかに於いて、ピュア電動モデルとハイブリッド車の呼称を整理することにより、今後、社会環境への配慮やよりサステナブルなモデルを購入されたいお客様は、より簡単にご希望のクルマを選択できるようになります。

 

なおこの車名整理に併せて一部の市場では、EX40およびEC40ツインモーターバリアント用の新しいパフォーマンスソフトウェアパックを、既存モデルのアップグレードとして導入します。

 

この出力を25kW増加させるパフォーマンスソフトウェアパックには、より素早いアクセルレスポンスを実現する独自のアクセラレーターマッピングと、325kWを最大限に活用する独自のパフォーマンスドライブモードも含まれます。

 

これらに対応できる市場に於いては、パフォーマンスソフトウェアは新車注文時にボルボ・カーズアプリを介してオプションのアップグレードパックとして提供されます。一方、2024年モデル以前のC40およびXC40リチャージについては、ソフトウェアの購入とダウンロードが可能となります。

 

ボルボ XC40ブラックエディション

 

ハイブリッド車の改良にも取り組みます。 XC60およびXC90のB5マイルドハイブリッドのガソリンバージョンでは、より効率的なエンジン燃焼サイクルが採用されており、CO2 排出量の削減と燃費の向上が見込まれます。

 

最後に昨年発売したXC60ブラックエディションの成功を受け、EX40、EC40および XC40モデルには、特別なブラック エディションの仕様も展開されます。

 

ボルボ EC40ブラックエディション

 

 

これらブラック エディションモデルには、オニキス ブラックペイント、ハイグロスブラックのバッジ、ハイグロスブラックの20インチ5スポーク アロイホイールが組み込まれ、インテリアにはマイクロテックまたはテキスタイルチャコールから選択できようになっています」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。