ボルボ EC40 およびボルボ EX40
浙江吉利控股集団傘下のボルボ・カーズは2月20日( スウェーデン・ヨーテボリ発 )、来たる2030年までにピュアZEV( Zero Emission Vehicle )企業になるべく、モデル名の合理化と標準化を進めていることを明らかにした。
より具体的には、XC40 RechargeおよびC40 Rechargeモデルは、それぞれEX40およびEC40に車名が変更される。但し現行の内燃エンジン搭載モデルでXC40の車名は一部残る。
その他の完全電動モデルのEX30、EX90、EM90は変更しない。なお、これらの車種整理は、真のZEV企業を目指す自社の方針を強く反映したものだという。
実際、ボルボ・カーズの2023年の世界販売実績では、台数換算でおよそ16パーセントがBEVとなって前年比70パーセント増を記録。EX30、EX90、これに今後はEM90が製品ポートフォリオに加わる他、更に幾つかの新型モデルも登場する見込みだ。
ボルボ EX40
なお、その他の車名変更では、既存のプラグイン ハイブリッド モデルからRechargeバッジが削除され、これらのバッジは、異なる出力レベルを示すT6またはT8などの接尾辞によってのみ示される。
上記モデル名の合理化より、新たな顧客がボルボ・カーズ車を購入する際は、どのモデルが完全電気モデルで、どのモデルがハイブリッドであるかが簡単に理解できるようになるとした。
ボルボ EC40
こうしたモデル名の整理と仕様改良などについて、最高商業責任者 兼 副CEOのビョルン・アンウォール氏は、「当社の電動モデルラインナップのなかに於いて、ピュア電動モデルとハイブリッド車の呼称を整理することにより、今後、社会環境への配慮やよりサステナブルなモデルを購入されたいお客様は、より簡単にご希望のクルマを選択できるようになります。
なおこの車名整理に併せて一部の市場では、EX40およびEC40ツインモーターバリアント用の新しいパフォーマンスソフトウェアパックを、既存モデルのアップグレードとして導入します。
この出力を25kW増加させるパフォーマンスソフトウェアパックには、より素早いアクセルレスポンスを実現する独自のアクセラレーターマッピングと、325kWを最大限に活用する独自のパフォーマンスドライブモードも含まれます。
これらに対応できる市場に於いては、パフォーマンスソフトウェアは新車注文時にボルボ・カーズアプリを介してオプションのアップグレードパックとして提供されます。一方、2024年モデル以前のC40およびXC40リチャージについては、ソフトウェアの購入とダウンロードが可能となります。
ボルボ XC40ブラックエディション
ハイブリッド車の改良にも取り組みます。 XC60およびXC90のB5マイルドハイブリッドのガソリンバージョンでは、より効率的なエンジン燃焼サイクルが採用されており、CO2 排出量の削減と燃費の向上が見込まれます。
最後に昨年発売したXC60ブラックエディションの成功を受け、EX40、EC40および XC40モデルには、特別なブラック エディションの仕様も展開されます。
ボルボ EC40ブラックエディション
これらブラック エディションモデルには、オニキス ブラックペイント、ハイグロスブラックのバッジ、ハイグロスブラックの20インチ5スポーク アロイホイールが組み込まれ、インテリアにはマイクロテックまたはテキスタイルチャコールから選択できようになっています」と話している。