NEXT MOBILITY

MENU

2023年11月21日【トピックス】

リクルート、「中古車購入実態調査2023」を公開

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

リクルートリクルート自動車総研は、中古車の購入実態について詳細に把握するため過去1年間に中古車の購入を検討した対象者に対して「 中古車購入実態調査2023 (詳細PDF:2.1MB) 」を全国(沖縄県を除く)で実施。その調査結果を11月21日に発表した。

 

その調査トピックスは以下通り

 

2023年の費用総額(中古車市場規模)は、3兆9062億円と推計(中古車購入単価 × 延べ購入台数にて算出)。前年より3484億円増加し、調査開始以来2番目(2021年調査に次ぐ)の市場規模となった。

 

個別の中古車購入単価は172.1万円で、前年より15.5万円増加した。購入単価は年々増加傾向にあり、市場規模の拡大を単価上昇が大きく牽引している。

 

出典:「中古車購入実態調査2023」リクルート調べ

 

そのうちEV(電気自動車)の購入比率は、前年度1.4%から1.2%に微減。直近4年間は1.0%前後のシェアを上下しており、中古車市場に於ける普及フェーズには時間を要する見通しとなった。

 

一方、ハイブリッドは引き続き堅調に伸びて、19.3%から20.6%と過去最高を更新中。プラグインハイブリッドも2.5%と少ないながら微増傾向で、電動化車両全体でシェアを増やしているが、選択肢として一般的になるのはまだ先であろう予測している。

 

出典:「中古車購入実態調査2023」リクルート調べ

 

さて個別の詳細では、まず購入単価では支払総額「300~350万円未満」を選択した対象者が3.9%から6.2%に大きく伸びており、単価増に大きく貢献している。中でも、20代は8.0%のシェアを保持しており、この価格帯をリードする。

 

対して支払総額の平均は、1位の30代が193.2万円(全体平均+21.1万円)、2位の40代が174.8万円(平均+2.7万円)、3位の20代が173.1万円(平均+1.0万円))と続く。若い年代が多く支払っている構造は過去数年続いており、今後、更に市場を活性化させていくこの傾向に注目する必要がある。

 

出典:「中古車購入実態調査2023」リクルート調べ

 

なお、これら単価増を支えている要因の一つは、SUVの躍進と高年式車の人気にある。いずれもマーケット内では相対的に価格が高い商材だ。これらは引き続き注目されることが予想され、購入単価は今後もう少し上がっていくと予測している。

 

出典:「中古車購入実態調査2023」リクルート調べ

 

また、ガソリン値上げがニュースになっているが、EVやプラグインハイブリッドに大きな伸びは見られなかった。ハイブリットは引き続き増加しており20.6%と調査開始以来初の20%超えとなった。

 

 

最後にリクルート自動車総研・所長 兼カーセンサー統括編集長の西村泰宏氏は、「今回の調査では、中古車市場規模が前年より拡大し、調査開始以来2番目の規模となりました。単価が前年より15万円以上上がっていることが大きな要因です。

 

中古車市場規模は、国勢調査の年代別人口に中古車購入率を掛け合わせた数字を出し、そこに単価を掛けて推計しています。

 

そのため、国勢調査の実施タイミングに合わせて、昨年の調査からは約6%人口減となった数字で計算しており、仮に2021年調査と同じ人口で推計するならば市場規模は過去最高となり、中古車市場は活況と言えるでしょう。

 

今まで新車のみを選択肢としていた方が中古車を購入する、燃費などの経済性だけでなくスタイリングなどを重視してクルマ選びをするなど、消費者意識の変化が影響しています」と説明している。

 

出典:「中古車購入実態調査2023」リクルート調べ

 

調査概要は以下の通り

調査方法:インターネットによる調査
一次調査:全国18~69歳の男女 ※沖縄県を除く(株式会社マクロミルの登録モニター)

二次調査:一次調査において「直近1年以内に中古車を購入した人」および「直近1年以内に中古車の購入を検討した人」

 

有効回答数:一次調査:20万件

有効回答数:二次調査:4,232件

※令和2年国勢調査に基づき、全国を性別2区分✕年代別5区分(20歳代(18~19歳含む)/30歳代/40歳代/50歳代/60歳代)✕エリア10区分✕都市部(東京都特別区+政令指定都市20都市)/地方部(都市部以外)2区分に割り付けて回収した。

 

調査実施期間
一次調査:2023年8月 7日(月)~2023年8月24日(木)
二次調査:2023年8月14日(月)~2023年8月23日(水)
調査機関:株式会社マクロミル

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。