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2019年1月31日【トピックス】

SUBARU、米シカゴで新型レガシィセダンを初披露へ

坂上 賢治

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 株式会社SUBARU(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:吉永泰之)は1月12日、米国イリノイ州シカゴ開催の「2019シカゴオートショー(プレスデー:2月7日~8日/一般公開日:2月9日~18日)」で、新型レガシィ(米国仕様)を世界初公開する。(坂上 賢治)

 

 

 このシカゴオートショー(Chicago Auto Show)、日本の元号でいうと明治34年・西暦1901年に初開催され今年で118年目を迎える伝統あるイベントであり、かつ全米最大の自動車ショーとしても著名だ。

 

その後1935年以降は、全米最大のデーラー組織シカゴ自動車貿易協会(CATA)が同ショーの運営を担ってきた歴史的背景を持っていることを踏まえ、アクセサリー等の自動車関連製品企業の出展。

 

 

加えてレース車両やコレクターカーの展示など、総じて米国内では事業者向けイベントの傾向が強い自動車ショーのなかで、一般コンシューマー層に訴求する内容が豊富に含まれていることから、当地の自動車ファンにとっては、毎年、待ち望まれているイベントのひとつとなっている。また2007年からは国際自動車工業連合会(OICA) 認定の国際オートショーとなった。

 

 なお新型「レガシィ」は、このシカゴオートショーで現地時間2月7日9:00(日本時間2月8日の00:00)から、SUBARUブース上でのプレスカンファレンスのなかで公表される見込みだ。

 

 

 ちなみにレガシィシリーズは、今から30年以上前の1980年後半に、当時の富士重工業(現SUBARU)に於いて米国向け車両が輸出好調であった一方で、国内市場で販売不振の只中にある時期に発表された。

実は同社の米国依存は、今に始まったことではなく、既に1980年代から米国依存は体質的な課題であった。

 

そこで当時の富士重工業は、この状況打開を鑑み、現在に繫がる開発主管制度を導入するなどの組織改革を行う中で、米国依存からの脱却を目指して初代レガシー(BC/BF/BJ)を開発した。

この際、水平対向エンジン+4WDという富士重工業の伝統を踏襲しつつスバル1000以降、改良を重ねて続けて来た設計思想を覆した新プラットフォームを導入。この初代レガシーがカンフル剤となって当時低迷していた国内販売市場の低迷を回復させた。

 

しかしその後、歴代のレガシーシリーズの刷新が繰り返されるにつれ、車体サイズと設計思想は、次第に主要仕向け地の米国市場におもねるものとなっていき、改めてSUBARUは当時とは異なる米国依存体質という課題を抱える状況となっている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。