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2024年4月24日【新型車】

テスラ モーターズ ジャパン、車両価格を改定

坂上 賢治

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テスラモーターズ ジャパンは4月24日、Model3へ新グレードを追加したことに併せて、車両価格を再編した。テスラによると、「より多くの方にテスラの魅力を知って頂き、持続可能なエネルギーへの移行を加速させることです。

 

2023年、テスラオーナーの皆様はテスラ製品の使用を通じて2,000万トン以上のCO2eを削減しました。より多くの製品を手頃な価格でお届けすれば、テスラが目指す〝持続可能なエネルギーへの移行を加速させる〟ミッションがより早く達成されます。

 

また、わかりやすい価格を提示することは、消費者に対するより明確で真摯な姿勢であり、今後もテスラはウェブサイトを中心に最適な価格を提示して販売を行います」と述べている。

 

具体的にはModel 3に、新グレードのパフォーマンス(¥7,259,000〜)が追加された。その仕様は次世代ドライブユニットの採用されたことで、時速0-100kmが3.1秒となった。

 

パフォーマンスの最高時速は262kmであり、専用設計されたスポーツシートや、カーボンファイバーインテリアなど、パフォーマンスグレードであることが一目でわかる際立つエクステリアとインテリアデザインもアップグレードされたひとつ特徴となる。

 

また新しいアダプティブダンピングシステムは路面状況に応じてミリ秒単位でダンピング量を調整し、通勤や買い物などの市街地走行だけでなく、山道などのワインディングロードでも快適に走行できるという。

 

あらゆる走行環境に対応する新しいModel 3パフォーマンスは、パワフルな性能だけでなく、同価格帯のハイパフォーマンスモデルの中でもトップレベルの快適性を実現したしている。

 

またフロントはダブルウィッシュボーン方式を維持しながらも刷新。ミリ秒単位で入力情報を処理して車両の安定性を制御する。この結果、コーナリングのロールコントロールなどにより、山道などでも安定した走行を実現。また前後タイヤは異なるサイズ(フロント:235mm/リア:275mm)を採用し、太いリアタイヤは地面へのグリップ力を向上させ、高出力なリアモーターのトルクに対応したグリップ力を発揮させる仕様となった。

 

走行モードは、サーキットで使える新しい「トラックモード」のほか「スタンダード」と「スポーツ」が設定され、街乗りなど日常的なドライブは「スタンダード」を選択すると、キャビンへの振動を有効的に抑えられる。クルマの操作を楽しみたい場合は、「スポーツ」に切り替えることで、よりダイレクトなドライビングが愉しめる。

 

インテリアでは、ドライバーを包み込むようなスポーツシートが激しいコーナリングでも確実にドライバーをホールドし、最適なドライビングポジションを提供する。ダッシュボードパネルにはカーボンファイバーデコールを採用し、アルミペダルと合わさってキャビン全体のスポーツ感を演出させた。

 

これらによりModel 3のフルラインナップは、街乗りからスポーツ走行までドライブが楽しめる内容となり、価格帯は¥5,613,000円(税込)からとなっている。

 

また引き続き、テスラが販売する車両(Model S、Model 3、Model X、Model Y)はCEV 補助金の対象車両で、その中でもModel 3 ロングレンジAWDは一充電走行距離の長さ(706 km WLTCモード(国土交通省審査値)を含め様々な観点が評価され、令和5年度補正予算 CEV補助金の最高額である85万円の対象となった。輸入車の中で85万円対象車両はModel 3ロングレンジAWDのみとなる。

 

新しい車両本体価格(税込み)は以下の通り

 

モデル名/価格変更前/価格変更後
Model 3 RWD:¥5,613,000〜 ¥5,313,000〜
Model 3 ロングレンジAWD:¥6,519,000〜 ¥6,219,000〜
Model 3 パフォーマンス:新規追加 ¥7,259,000〜
Model Y RWD:¥5,637,000〜 ¥5,337,000〜
Model Y ロングレンジAWD:¥6,526,000〜 ¥6,226,000〜
Model Y パフォーマンス:¥7,279,000〜 ¥6,979,000〜
※上記価格は車両本体価格(税込み)。オプションなどの費用は含まれない。
※価格変更後の車両本体価格にCEV補助金額は含まれない。
※価格変更後の車両本体価格は2024年4月24日現在の価格となる。

 

※但し補助金額、対象車両はグレードによって異なる。
https://www.cev-pc.or.jp/hojo/pdf/R5ho/R5ho_meigaragotojougen_2.pdf
※詳しくは次世代自動車振興センターのウェブサイトなどを確認されたい。
https://www.cev-pc.or.jp/local_supports/tokyo.html
https://prtimes.jp/a/?f=d38481-37-71ae3653d3f840a8ac4a1c84b70ec748.pdf

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。