NEXT MOBILITY

MENU

2023年1月10日【自動車・販売】

トヨタ、新型プリウスHEV発売&サブスク開始

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

トヨタ自動車は1月10日、新型プリウスのHEV(シリーズパラレルハイブリッド車)を発売した。なおPHEV(プラグインハイブリッド車)は3月頃に発売される予定としている。

 

車両設計では「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより、圧迫感のない空間と運転に集中しやすいコックピットとし、ドライビングを楽しめる室内空間とした。

 

Z(2.0L HEV・2WD)

 

ボディカラーは全8色を設定。うち2色はソリッドカラーベースの「アッシュ」と「マスタード」を新規に開発した。

 

 

ハイブリッドシステムは、2.0Lモデル/1.8Lモデル共に「第5世代ハイブリッドシステム」を搭載。2.0Lモデル(Zグレード・Gグレード)は、従来型を上回る低燃費(28.6km/L)としつつ、システム最高出力は従来型比1.6倍の144kW(196PS)としている。

 

2.0Lハイブリッドシステム

 

1.8Lハイブリッドシステム

 

1.8Lモデル(Uグレード・Xグレード)は、改良を重ねつつ、全ての電動モジュールを刷新した事により、32.6km/Lの燃費とし、ダイレクトな駆動力レスポンスの実現を目指したという。

 

Z(HEV・2WD)

 

U(HEV・2WD)

 

車体は第2世代TNGAプラットフォームに大径タイヤを採用。またブラインドスポットモニターの後方ミリ波レーダーで後続車を検知し、接近した場合にはマルチインフォメーションディスプレイやブザーで知らせる後方車両接近告知機能をトヨタブランド車として初採用している。

 

 

また併せて周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)やセカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)もトヨタブランド車として初採用となっている。

 

 

車両価格は、メーカー希望小売価格帯が2,750,000円~3,920,000円。なおプリウスのHEVの発売と同時にサブスクサービスの申込みも開始した。

 

 

具体的には1.8LモデルのUグレードについてトヨタとKINTOで新しく立ち上げたサブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」の第一弾に設定。

 

このKINTO Unlimitedでは、保険や税金などの諸経費を月額利用料に含めるKINTOのこれまでのサブスクリプションサービスに「ソフトウェアとハードウェアのアップグレード」と「運転データを活用したクルマと人の見守り」の2つの付加価値を加えた。

 

ちなみに上記のソフトウェアとハードウェアのアップグレードを利用する場合、通常は下がっていくクルマの価値が維持されるため、その分をサブスクリプションの月額利用料の引き下げに充てる格好だ。従って一例としては3年契約の場合、およそ1割安の月額49,940円(税込み)から提供出来るとしている。

 

 

また別途、ZとGグレードは、KINTOのこれまでのサブスクリプションサービスでの利用提供も行っていく。なお今回の発売を受けて、2023年1月13日(金)から3日間、幕張メッセで開催予定の「東京オートサロン2023」で「KINTO Unlimited」を紹介する展示ブースが設けられる。

 

 

更に東京・渋谷の体験型ストア、「b8ta Tokyo – Shibuya」でも「KINTO Unlimited」の紹介などが公開される。

 

 

「KINTO Unlimitedの紹介動画:https://youtu.be/igOsXJTFQX0

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。