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2019年10月29日【アフター市場】

トヨタ、欧州でGRスープラGT4の販売へ

坂上 賢治

 

 トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)傘下の「TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)」は、レース専用車両の「GR Supra GT4(GRスープラGT4)」の販売を2020年3月から開始する。

 

 

さらに同年8月からは北米で販売開始。10月からは日本・アジアと順次販売地域を全世界レベルで拡大していく。

 

 販売車両は、TOYOTA GAZOO Racing初のグローバルモデル「GRスープラ」をベースとしたレース専用車で、トヨタモータースポーツ有限会社(TOYOTA Motorsport GmbH : 以下TMG)が開発及び製造を担当した。

 

エンジンは3L直列6気筒ターボエンジンで320kW(430hp)までチューンナップされ、7速スポーツオートマチックトランスミッション(パドルシフト付)と機械式リミテッドスリップデフを介して後輪を駆動させる。

 

 

さらに排気システムにはアクラポヴィッチ製を採用し、出荷時にはラベノール製オイルを充填した。フロントスポイラーとリヤウイングには天然繊維コンポジットを採用し、車両重量は1,350kgまで軽量化。

サスペンションは量産のGRスープラと同様に、フロントにマクファーソンストラット、リヤにマルチリンクを採用し、前後共にレース用調整式ダンパーを装着。

 

ブレーキシステムはレースにおいて十分な性能を確保するためにフロントに6ポット、リヤに4ポットのレース用キャリパーを採用し、タイヤはピレリ製タイヤを装着。

レースでの安全性を確保するため、軽量スチールボディには高剛性ロールケージを装着し、レーシングバケットシートと6点式シートベルトを装備。インテリアは、カーボン製インストルメントパネルを採用し、GT4車両のために最適化されたステアリングホイールとディスプレイを装備した。

 

 

 トヨタでは、「モータースポーツを愛する世界中のお客様が気軽にレースを楽しんでいただけることを目指し、カスタマーモータースポーツに、より一層力を入れてまいります」と話している。

 

なお各地域でGT4車両の販売及びカスタマーサポート(スペア部品の販売や顧客への技術サポート)を担当するのは欧州ではTMG。北米はTRD U.S.A., INC.。日本・アジアは株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントとなる。車両販売価格は、175,000€(消費税、関税、輸送費等は別)を予定している。

 

GR Supra GT4 地域別 車両販売及びカスタマーサポート担当会社

地域 車両販売及びカスタマーサポート担当会社
欧州 TOYOTA Motorsport GmbH Customer Motorsport e-mailtmgcs@toyota-motorsport.com
北米 TRD U.S.A., INC. e-mailtrdusa.gt4@toyota.com
日本・アジア 株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント MS本部TRD事業部 第1MS事業室 e-mailinfo_supragt4@toyota-cd.co.jp

GR Supra GT4 車両諸元

車両全般

全長 4,460mm
全幅 1,855mm
全高 1,250mm
車両重量 1,350kg
ボデー構造 高剛性ロールケージ付スチールボディ(FIA規則に準拠)
フロントスポイラー 天然繊維コンポジット
リヤウイング 天然繊維コンポジット
燃料タンク 120L FT3安全タンク(ATL製)
ドライバーシート レーシングバケットシート(OMP製)、6点式シートベルト

エンジン&トランスミッション

タイプ 直列6気筒ターボチャージャー
排気量 2,998cm3
最高出力 320kW(430hp) SRO BoPの調整はUSBパワースティックにて
最大トルク 650Nm
エンジンECU マニエッティ・マレリ製レーシングECU
排気システム アクラポヴィッチ製レース用排気システム+メタル触媒
潤滑油 ラベノール製オイル
トランスミッション 7速スポーツオートマチック リヤ駆動パドルシフト付
ディファレンシャル レース用機械式リミテッドスリップデフ
ドライブシャフト レース用ドライブシャフト(GKN製)

サスペンション、ステアリング、ブレーキ

フロントサスペンション マクファーソンストラット
リヤサスペンション マルチリンク
アブソーバー レース用調整式(KW製)
ステアリング 電動式ラックアンドピニオン
ブレーキ(フロント) 6ピストンレーシングキャリパー(Brembo)、Φ390スチールディスク
ブレーキ(リヤ) 4ピストンレーシングキャリパー(Brembo)、Φ355スチールディスク
フロント/リヤ タイヤ 305/660-18/305/660-18(Pirelli)
ホイール 5穴 11×18インチ(OZ製)

電子制御

トラクションコントロール 標準装備
アンチロックブレーキシステム 標準装備
8インチディスプレイ 標準装備
データロギングシステム 標準装備
リヤビューカメラ オプション
タイヤ空気圧センサー オプション
サスペンションセンサー オプション
点灯式カーナンバー オプション

装備品

消火器 標準装備
エアジャッキ 標準装備
ドリンクシステム オプション
認定耐久パッケージ オプション
SROのBOP(性能調整)による
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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域の取材活動を経て同社出版局へ。コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に環境&リサイクル紙、車両ケア&整備ビジネス専門誌等の創刊誌編集長を歴任。独立後は一般誌、Web媒体上でジャーナリスト活動を重ね30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。