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2023年6月9日【自動車・販売】

チューリング、自動運転の関連特許を2件同時に出願

坂上 賢治

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チューリング(Turing)は6月9日、「軽量モデルと大規模モデルを組合せて素早い車両制御と複雑な状況判断を両立した自動運転を実現する仕組み」と「言語モデルを用いた自動運転入出力システム」の2特許を同時出願した。それぞれの特許の概要は以下の通り。

 

軽量モデルと大規模モデルを組合せて素早い車両制御と複雑な状況判断を両立した自動運転を実現する仕組み

 

【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
【背景・概要】
・完全自動運転を実現するためには、素早い車両制御と複雑な状況の理解や解釈を両立する必要がある。
・本件では、「総合的な認知・意思決定を行う大規模モデルであり、人の自然言語指示や背景知識に基づき総合的な判断を行うモデル」と「センサを中心とした認知・推論を行う軽量(高速)なモデル」を組み合わせ、後者が前者の指示に従い車両を運行することで自動運転を実現する。
・本件は、ラリーカーレースなどで運転ルートや道路形状に関する情報を伝えるNavigator(大規模モデル)と実際に運転するDriver(軽量モデル)とを模しており、「Navigator-Driverモデル」とも呼称する。
・本件はチューリングが完全自動運転を実現するための礎となる仕組みである。
参考:基盤モデルを使ったTuringの完全自動運転戦略< https://zenn.dev/turing_motors/articles/bd575a1097a266 >

 

言語モデルを用いた自動運転入出力システム

 

【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
【背景・概要】
・完全自動運転を実現するためには、車が周囲の状況を人間と同等以上に理解する必要がある。
・人間は運転時に目で見た画像から状況や文脈を「言語を通して」理解している
(例:前方でウインカーをつけている車を見たときに人間は「ウインカーをつけているということは、あの車は自分の前に入りろうとしているんだな」と意識的にせよ無意識にせよ、状況判断に「言語」を用いている)。
・本件は、車自身が車載カメラから取得した画像をリアルタイムで解析し、自然言語を通じてドライバーに状況の解説や提案等を行う仕組みである。
・チューリングは「完全自動運転」の実現するために人間と同等以上の判断や交渉ができるAIの開発を目指しており、本件はその中でも「言語を通じて状況を描写する」という非常に重要な要素技術となるものである。

 

チューリングでは「完全自動運転の実現のためには多くの技術開発が必要になりますが、チューリングは今後も基礎技術の研究から、プロダクトへの実装まで、幅広い技術投資を行って行く予定です。また、それに伴い継続して特許戦略も強化してまいります。

 

なお、今回の特許出願にあたっては、グローバル・ブレインの知財支援チームに多大なるご協力を賜りました」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。