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2022年11月10日【アフター市場】

UD、現場チャレンジ2022の決勝戦を日本で開催

坂上 賢治

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世界中のディーラーが4年ぶりに集結、アフター技能を競う

 

UDトラックスは11月9日、アフターマーケット技能コンテスト「UD現場チャレンジ2022」のワールドファイナルを埼玉県上尾市のUDエクスペリエンスセンターで開催した。ここでは世界各地で587チーム・2161名が参加した予選を勝ち抜き、最終戦に進んだ7か国12チームが優勝に向けて競い合った。

 

 

「UDトラックス現場チャレンジ」は、最前線でお客様を支える「現場ヒーロー」の技能、チーム精神、誇りを高めることを目的に2014年から隔年で実施されて来た。コロナウイルス感染拡大のため非開催となった2020年を経て、今大会は4年ぶり4回目の開催となった。

 

アジア・アフリカ・中東など、世界各地でUD車両の稼働を支えるディーラーが参加した同イベントは、UDのブランドプロミスである「Going the Extra Mile – その一歩先へ」を体現するもの。顧客の満足度を向上させるための重要な取り組みとなっている。

 

 

9日の開会式で、UDトラックスの丸山浩二代表取締役社長は 「世界中で毎日、何万台ものUDの車両が走っていますが、お客様にとって一番大事なことは故障なく計画通りに運行する事です。

 

そのためには、整備、部品スタッフ、サービスフロントのチームワークが必要です。現場チャレンジを通じて、チームワークの大切さを改めて認識し、仲間と共に切磋琢磨しながら技能を更に伸ばして頂きたいと思います」と期待を込めて語った。

 

 

なお同日の最終戦に参加したチームは、エレクトリック(配線図)、エンジン(点検・調整)、TechTool(オシロスコープ機能の使用)、故障診断(電気的不具合の故障・修理)、コマーシャル(ワランティクレーム作成)の5つの審査項目に臨んだ。

 

会場では「現場スピリット」のさらなる促進、そしてサービス現場の担う役割の重要性を改めて認識するためにUDトラックスの従業員が観戦。

 

 

ちなみに昨今のトラック業界では整備士不足、物流業界ではドライバー不足など、業界を超えて人材不足が深刻となるなか車両の稼動率を上げて物流の効率化に貢献するには、アフターマーケットに関わる従事者の技能向上がカギとなる。

 

 

そうした意味で、メカニック、部品担当、フロントが1つのチームとして密接に連携する「現場チャレンジ」は、個人の技能向上に加え、整備工場での車両の滞留時間を短縮し、トラックの稼働率引き上げに繋がる実践的なイベントとして今年も行われた。

 

 

「UD現場チャレンジ2022」結果

【クオンカテゴリー】
優勝: 日本代表  「Team Hachinohe」(八戸カスタマーセンター)
2位:  オーストラリア代表「Night Riders」
3位:  日本代表 「Hyakumangoku」(金沢カスタマーセンター)

【クエスターカテゴリー】
優勝:  インドネシア代表 「ID Team」
2位:  インドネシア代表 「Keciwis」
3位:  南アフリカ代表  「Southern Shorts」

 

UD現場チャレンジ特設サイト
https://www.udtrucks.com/japan/about-ud-trucks/our-activities/gemba-challenge

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。