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2023年7月19日【自動車・販売】

ビンファスト、米ノースカロライナ州でEV工場の起工式

坂上 賢治

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VinFast ノースカロライナ工場のレンダリング

 

ベトナムの自動車&二輪製造販売のビンファスト( VinFast )は7月18日(米ノースカロライナ州ローリー時)、ノースカロライナ州で電気自動車工場の起工式を7月28日に開催すると発表した。これはノースカロライナ州初の電気自動車製造施設となり、ビンファストでは北米に於ける電気自動車の供給に貢献し、世界的なグリーンモビリティ革命の加速に貢献していく事を訴求した。

 

なおビンファスト傘下にあるビンファスト・オートは2017年に設立。ベトナムのハイフォンに自動化90%の自動車製造複合施設を所有している。

 

今回の米国内に於けるビンファストの製造施設は、ノースカロライナ州チャタム郡のトライアングル・イノベーション・ポイントに建設される。約 1,800エーカーの敷地面積に建設される同社工場は、第1段階で年間150,000台の車両の生産能力に達するように設計されている。

 

また同工場は、電気自動車の生産と組み立てという2つの主要な分野で構成され、この複合施設には、補助的なサプライヤー企業も収容される。

 

プロジェクトは第1段階の建設を開始するための基本許可を取得。製造複合施設が操業を開始すると同工場はサプライヤーのエコシステムが構築され、何千もの新たな雇用を創出する。

 

なお同工場は2025年から生産を開始する予定。昨年、ビンファストはこのプロジェクトに対してノースカロライナ州から12億ドルの奨励金パッケージを受け取り、サンフォード市、チャタム郡、ゴールデンリーフ財団から重要な財政支援を受けた。

 

ビンファスト・オート(VinFast Auto)のマダム・レ・ティ・トゥ・トゥイCEOは、「ノースカロライナ州の製造施設はビンファストの重要プロジェクトのひとつです。

 

操業が開始されれば、同工場はビンファストの北米市場に対する電気自動車の主要サプライヤーとしての役割も果たします。

 

またチャタム郡の工場の一部は、米国のクリーンエネルギー経済の推進に貢献し、ノースカロライナ州のグリーンモビリティ戦略の支援に貢献します。

 

また工場には小売店とサービス センターも設けられ、地元での試乗会を行う他、カリフォルニア全土でも製品イベントを展開。ビンファストのEVを直接体験していただく機会をご提案させて頂く事により、米国に於けるブランド認知も進めていきます」と語っている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。