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2021年6月25日【アフター市場】

横浜トヨペット、新業態店舗第2弾の「U-BASE西湘」を新設

松下次男

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ショッピングモール施設内にキャンピングカーとアウトドアギア専門店のコラボ店舗を開設

 

神奈川県でトヨタ販売店3社を運営するウエインズグループの横浜トヨペット(本社・横浜市、宮原漢二代表取締役)は6月25日、新しいクルマの遊び基地を目指す新業態店舗「U-BASE(ユーベース)」の第2弾を小田原のショッピングモール施設内に開設、オープンした。(佃モビリティ総研・松下 次男)

 

 

新店舗は「ユーベース西湘(せいしょう)」。小田原市中里の複合施設「小田原ダイナシティ」内に開設し、施設内への来店者がクルマも一緒に楽しめる店舗を目指す。

 

店舗の特色は、各専門店とコラボレーションし本格的なキャンピングカーやアウトドア用品などを揃えるほか、まるでキャンピング場にいるかのような臨場感を味わえるワークショップの実施を計画していることだ。

 

 

キャンピングカーは岐阜県可児市に本社がある「ToyーFactory(トイファクトリー)」とのコラボ。アウトドアギアは地元小田原市の専門店「sotosotodays(ソトソトデイズ)」とコラボし、店内には約4000点のアウトドアグッズを揃える。ソトソトデイズとは、同グループにとって初めてのコラボだ。

 

ユーベース西湘の外木敏志店長は、目玉の一つであるキャンピングカーについて「遊び心とともに、自分だけの1台を提案する」と強調し、カスタマイズを同店舗の強みに掲げた。実際に、店舗前にはトヨタのハイエースなどをベースにしたトイファクトリーとのコラボ商品の実車を並べる。

 

 

こうしたカスタマイズ商品は普通なら納期に1年近くかかるが、ユーベース西湘の外木店長はコラボにより「即納が可能」ともアピールした。

 

店舗内には「キャンピングカーディスプレイエリア」「アウトドアグッズエリア」「U-Car販売エリア」の施設を備え、様々な楽しみ方を提案。

 

 

キャンピングカーディスプレイエリアでは、人気のキャンピングカーのあるライフスタイルなどを提案するほか、トイファクトリーとユーベースがコラボした本格的なキャンピングカーも体感できる。

 

アウトドアグッズエリアでは、ソトソトデイズとのコラボ商品を展示。U-Car販売エリアでは、人気のアルファードやカスタマイズカーがタッチパネルで検索できる。併せてユーベース西湘では、駐車場スペースに約50台の中古車を配備しており、事前にこれらが店舗内のディスプレイで選別できる。

 

 

横浜トヨペットは神奈川県内に新車、中古車あわせて約70店舗を擁する大手ディーラーだが、自動車販売を取り巻く環境は年々厳しさを増す。加えて、ここ1、2年はコロナ禍というかつて経験したことのない環境にも遭遇。

 

こうした中で、同社は新たな業態開発に積極的に取り組んでおり、地域密着型の新しいクルマの遊び基地を目指すユーベースもその一つ。昨年11月には1号店の「ユーベース湘南」(藤沢市湘南台)をオープン。

 

 

これらの基地をベースに、カーライフの楽しき方をはじめ様々な情報を発信し、既存ユーザーだけでなく、新規ユーザーとの接点の機会を増やすのが狙い。

 

この第2弾としてオープンしたユーベース湘南は、カスタムカーや中古車など月販20台以上の販売を目指す。また、小田原ダイナシティ内は新車も扱う拠点「i―connectダイナシティ」があり、こことも相互に連携し、認知度を高めたいとしていた。

 

 

なお、ユーベース西湘では、オープンを記念して6月25日からキャンペーンを展開。期間中、1万円以上の商品を購入すると、抽選で100人にアウトグッズをプレゼントするほか、簡易アンケートへの回答やスタンプラリーに参加すればオリジナル缶スリープがもらえる。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。