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2024年1月31日【企業・経営】

BYD、ハンガリーで乗用車工場用地の購入契約を締結

坂上 賢治

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調印式での集合写真

 

BYDとハンガリーのセゲド市政府は1月30日、ハンガリー乗用車工場用地の購入契約を正式に締結した。

 

調印式には、シーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易大臣、ラースロー・ポトカ・セゲド市長、龚韬(ゴン・タオ)駐ハンガリー中国大使と共に、BYD会長兼CEOの王伝福氏が出席した。

 

BYDはハンガリー南部の都市セゲドに、新エネルギー乗用車の生産基地を建設すると発表。EU地域で乗用車工場を建設する最初の中国自動車企業となった。

 

この工場は3年以内に建設が完了し運営を開始する予定。当該工場では主に欧州で販売される乗用車を生産する。これに伴い地元で数千の雇用を創出。ハンガリーのグリーン経済への転換を促進する効果も期待されている。

 

ハンガリーはヨーロッパ大陸の中心部に位置。自動車産業に関わる長い歴史と成熟した産業基盤を有している。BYDは7年前にヨーロッパに最初の純電動バス工場を建設して以降、ハンガリーとの関係を深めており、それが今回の新エネルギー乗用車工場の建設に至った。

 

新工場の建設について同国のシーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易大臣は、「BYDがヨーロッパで最初の新エネルギー乗用車工場をハンガリーに建設することを決定したのは、ハンガリー史上、最大かつ最も重要な投資プロジェクトの一つです。

 

このプロジェクトの建設は、ハンガリーの経済地位をさらに強化し、長期的な経済成長の基盤を固め、世界のEVシフトにおけるハンガリーの地位を強化することになります。

 

ハンガリーの中央および地方政府は、BYDの乗用車工場プロジェクトにあらゆる面で支援し、プロジェクトの早期の生産開始を推進します」と述べた。

 

これを受けてBYD会長兼CEOの王伝福氏は、「BYDは世界最大の新エネルギー自動車企業として、乗用車の生産ラインをハンガリーに導入することにより、地域のEVシフトの支援となることを喜ばしく思っています。

 

将来的には、現地での生産製造を通じて、BYDは欧州の地域ブランドの特性を持つ製品の開発を加速させ、欧州との密接な商業交流と相互補完の協力を形成。産業の炭素中立と持続可能な世界の発展に貢献していきます」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。