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2024年3月1日【ESG】

カミチクグループとデンソー、藻類事業の新合弁会社を設立

坂上 賢治

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カミチクグループ(本社:鹿児島県鹿児島市、代表:上村 昌志)とデンソーは3月1日、新たに藻類事業に関する合弁会社KJバイオ(本社:熊本県天草市、社長:上村 昌志)を2月28日付で設立し3月1日に事業を開始した。

 

カミチクグループは、牛の飼料生産から、食肉や乳製品の製造・加工と外食産業まで一貫して畜産事業を展開。高い技術力とビジネスアイデアによって同産業の更なる発展を目指す企業だ。

 

対してデンソーは、地球温暖化ガス削減に向けた微細藻類コッコミクサの研究で2008年以来、バイオ燃料を皮切りに様々な用途開発をしてきた。

 

その中でコッコミクサに、CO2の約28倍もの温室効果があるとされる牛げっぷ由来のメタンを低減する機能や、生物の免疫力を高める機能があることが分かり、この研究成果を実用化し、早期に社会に還元していくことを目指している。

 

この2社の取り組みをベースに設立されたKJバイオは、デンソーが行ってきたコッコミクサの研究を引き継ぎ、その成果を、カミチクグループが持つ飼料生産の技術と掛け合わせ、牛に与える飼料への実用化を目指すもの。

 

そのような取り組みについてカミチクグループ 代表の上村昌志氏は、「コッコミクサを利用した飼料を実用化することによって、温室効果ガス削減や牛の免疫力向上を目指し、農畜産業全体の発展に貢献していきます」と述べており、対してデンソー 経営役員(フードバリューチェーン事業推進部担当)の横尾英博氏は、「デンソーが長年育て上げてきたコッコミクサが、この度の新会社設立によって実用化に一歩近づいたことを大変うれしく思います。今後も、デンソーは社会に貢献できる技術の芽を育て、実用化に向けてさまざまなパートナーと共創することで、世界中の人々を笑顔にする技術・製品・サービスを社会に広めていきます」とのコメントしている。

 

いずれにしても今後KJバイオは、コッコミクサを利用した飼料等の実用化を通じて、牛の畜産に於いて排出される温室効果ガスの低減や牛の健康維持などに繋げることで、九州を出発点に日本全体へ。更には世界の農畜産業の発展にも貢献していく構えだ。

 

新会社の会社概要は以下の通り

 

会社名 :株式会社KJバイオ
会社設立 :2024年2月28日
所在地 :熊本県天草市
資本金 :1000万円
代表者 :上村昌志
事業内容:
 ・微細藻類の用途/機能研究開発
 ・培養技術の開発
 ・牛飼料等の素材となる藻の販売
 ・特許の保有

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。