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2024年5月21日【ESG】

日本特殊陶業、「水素の森」プロジェクトを始動

坂上 賢治

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Niterraグループ・日本特殊陶業は5月21日、〝水素と炭素循環を、これからの地球へ〟をコンセプトに「水素の森」プロジェクトを始動させた。ちなみに同プロジェクトは、Niterraグループが〝2030長期経営計画・日特BX〝で環境・エネルギーを注力領域のひとつに掲げていることを踏まえ、水素社会・炭素循環型社会の実現を促進するべく発足したもの。

 

より具体的には、ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレインと共同で設立したコーポレート・ベンチャー・キャピタル( CVC )ファンドを通じて、水素・炭素循環に関連するスタートアップへの投資支援を行うと共に、敷地総面積5,000㎡の実証フィールドを当社小牧工場( 愛知県小牧市 )内に設置するなどを介してスタートアップの技術開発・成長支援を行う。

 

 

今回の投資と協業を検討する領域は以下の通り

 

■CVCファンドの概要
名称 :水素の森投資事業有限責任組合(登記名)
(呼称:Niterra 水素の森ファンド)
運用期間 :10年
運用総額 :40億円
投資領域 :水素社会、炭素循環型社会を実現するための技術開発および一部サービス
無限責任組合員 :グローバル・ブレイン株式会社
有限責任組合員 :日本特殊陶業株式会社

 

■グローバル・ブレイン株式会社について
会社名 :グローバル・ブレイン株式会社
所在地 :東京都渋谷区桜丘町10-11
代表者 :代表取締役社長 百合本安彦
設立日 :1998年1月
事業内容 :ベンチャーキャピタル事業
URL :https://globalbrains.com

 

■実証フィールドの概要
名称 :SUISO no MORI hub
所在地 :愛知県小牧市大字岩崎2808(日本特殊陶業 小牧工場内)
敷地総面積 :約5,000㎡ ※実証試験場・水素インフラ供給スペースなどを含む
建築面積 :約500㎡(鉄骨2階建て)
延床面積 :約600㎡
着工 :2024年5月(予定)
竣工 :2024年11月(予定)

 

 

■名称・ロゴについて
水素の森プロジェクトは、水素・炭素循環に於けるインキュベーション&アクセラレーションの場であることから、多くの命を育む森のように、スタートアップの成長およびたくさんのスタートアップがここを起点に飛び立ってほしいという想いから「水素の森」という名称とし、ロゴには鳥を象った。

 

■今後の展望
水素の森プロジェクトを起点としたオープンイノベーションによって、スタートアップが持つユニークな技術と、自社グループが80年以上に亘って培ってきた技術のそれぞれを活かし、地球の未来に向けて水素・炭素循環関連産業の発展に寄与していく。

 

また、当社グループとしては、水素の森プロジェクトの運営により、水素・炭素循環に関する知見、情報、技術の入手や新規事業の協業先となり得る企業との連携といった事業面でのシナジーだけでなく、官公庁や地域社会とのパートナーシップの構築、他社人財と当社人財が切磋琢磨することによるスキルアップや社内の風土改革へと繫がっていくことも期待している。

 

■水素の森プロジェクトWebサイト
URL:https://niterra-suisonomori.com

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。