アストンマーティン( Aston Martin Lagonda Global Holdings PLC / アストン・マーティン・ラゴンダ・グローバル・ホールディングス )の取締役会は、ベントレー・モーターズの元会長 兼 CEOのエイドリアン・ホールマーク氏( Adrian Hallmark / 61歳 )を自社の取締役および最高経営責任者( CEO )に任命することを発表( 3月22日・英国ゲイドン発 / 日本発表は3月25日 )した。なおホールマーク氏は、2024年10月1日までに同ポジションに就く予定だ。
上記を踏まえ、ホールマーク氏が就任するまでの期間は、アメデオ・フェリーサ氏が最高経営責任者として同社に留まり、リーダーシップの譲渡は円滑に行われる。またフェリーサ氏は自社新製品の市場導入への進捗を引き続き統括する。これには、今年後半に発表予定でDB12、Vantageに続く同社のフロントエンジン・ポートフォリオを完成させることになる次世代スポーツカーの第3モデルが含まれる。
今任命に関してアストンマーティン会長のローレンス・ストロール氏( Lawrence Stroll )は、「かつてアメデオが、当社の取締役会から最高経営責任者に任命された際、私は彼が当社のウルトラ・ラグジュアリー・ブランドへの歩みを新たな高みへ導いてくれることと示唆しましたが、その約束は間違いなく果たされたと思います。
ローレンス・ストロール氏( Lawrence Stroll )
というのは僅か2年余りで、製品ポートフォリオが早くも完成に近づき、アストンマーティンは世界で最も魅力的でウルトラ・ラグジュアリーなブリティッシュ・パフォーマンス・ブランドになるとしたビジョンに急速に近づきつつあるからです。
しかし今日は、彼がこれまでアストンマーティンで成し遂げたことだけではなく、ウルトラ・ラグジュアリー・カー業界の頂点で、アメデオ自身が長年に亘って築き上げてきた輝かしいキャリアを称え、個人的に彼に敬意を表したい気持ちです。またアメデオがエイドリアンが就任するまでの間、発売を控えている製品を引き続き統括してくれることにも嬉しく思っています。
当社の新しいフロントエンジン・スポーツカーの息をのむような製品ラインナップは、彼が会社と製品戦略をリードしてきた足跡としてアストンマーティンが刻んできた遺産のひとつとなるでしょう。そうした貢献を称えつつ、彼の今後の更なる活躍を祈ります。
一方で今回、エイドリアン・ホールマーク氏を当社の取締役会へ招くことは、世界の自動車産業界から最も優秀なリーダーのひとりを迎えることを意味します。ホールマーク氏は、ウルトラ・ラグジュアリー・カーとは何か、英国独自のものづくりの核心とは何かを知る人物であり、その知見をアストンマーティンにもたらし、当社の戦略を加速させてくれることでしょう」と述べた。
またアストンマーティンの現・最高経営責任者のアメデオ・フェリーサ氏( Amedeo Felisa )は、「最高経営責任者として、このエキサイティングな時代にアストンマーティンのようなアイコニックなブランドをリードできたことは大変光栄なことでした。
アメデオ・フェリーサ氏( Amedeo Felisa )
この2年間で、アストンマーティンの将来の方向性を明確にできたことを大変誇りに思っています。そして今こそ当社が、次なる新たな指針を示すべき大切な時期だと考えています。
加えてこれまで、ローレンスと取締役会から受けた強力なサポートにも感謝します。併せてアストンマーティンのビジョンを実現し、高く評価される新製品を市場へ送り出すため懸命に働いてくれた同僚たちにも感謝します。
私自身は、次に控えている新製品のリリースについて今から心を弾ませています。そんな以降の仕事はエイドリアンに引き継ぐことになりますが、彼は一流の経験を豊富に有しており、アストンマーティンにとっては素晴らしい選任になったと信じています」と語った。
これを受けてエイドリアン・ホールマーク氏は、「ウルトラ・ラグジュアリー分野で働く多くの人々と同じように、私もアストンマーティンのブランドと製品の絶え間ない変革を陰ながら賞賛してきました。
この度、ローレンス、取締役会、そして会社の従業員たちと共に、その次章をリードする機会を得られることをとても光栄に思います。
アストンマーティンの変革は、ウルトラ・ラグジュアリー・カー業界で最もエキサイティングなプロジェクトの一つです。これからは会社が時代を切り拓く勢いを落とすことなく、私の経験と情熱を活かして、このアイコニックなブランドの可能性を更に引き出し、大きな成功へと導いていけることを楽しみにしています」と結んでいる。