
米・金融SaaS企業のStripe(ストライプ)は3月12日、米レンタカー大手のHertz(ハーツ)と提携しハーツおよびその子会社のDollar (ダラー)、Thrifty (スリフティ)の決済を強化・貢献していくことを明らかにした。なおハーツはデジタルレンタル戦略の一環として、対面およびオンライン決済の大半を Stripeに統一する。
もとよりハーツは1世紀以上に亘り人々や物を運んできた。その間、変化する交通業界のなかで各々の時代を要請を受けてきた同社は多様な車両を用意。レジャーやビジネス、ライドシェアなど幅広い顧客層にサービスを提供。今日に於いてはオンライン予約や、空港や近隣の店舗などでの対面予約により数十億ドルの収益を上げている。
今後ストライプは同提携を介して以下の領域でハーツの決済をサポートしていく
対面予約:Stripe Terminalは、カウンター型および手持ち型 BBPOS WisePOS E 端末で4,000カ所以上の決済を受け付けるハーツの主要な店頭のチェックアウトプラットフォームとなる。Terminalはハーツの中央予約システムと簡単かつ素早く統合していく。
オンライン予約:Stripe は、ハーツ、ダラー、スリフティのウェブサイトやアプリ上での全ての予約の決済を処理する。これによりハーツは99.999%を超えるAPIの可用性と、高いオーソリ成功率を実現できる。 一般的に洗い替えと言われる自動カード更新 (Card Account Updater) や機械学習を活用して不承認決済を再試行する動的承認機能 (Adaptive Acceptance) は、オーソリ成功率を向上させ、誤った不承認を減らす支払いに適している。
Apple Pay (アップルペイ):米国でのレンタル料金の支払いにApple Payを導入し、非接触決済の選択肢を提供する。ハーツのアプリやハーツ、ダラー、スリフティのウェブサイトで予約する際に、対応した端末でApple Payを素早く利用できるようになる。
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なお同提携に際し、ハーツで最高情報責任者 (CIO)を務めるティム・ラングレー・ホーソーン (Tim Langley-Hawthorne) 氏は、「Stripeを主要パートナーとして選んだことで、お客様に新しいデジタル決済オプションをご提供し、より迅速でシームレスな車のレンタル体験を可能にできることを嬉しく思います。
迅速に、卓越したサービスをお客様にご提供することは我々にとって最優先事項であり、先進技術の活用したStripeとのパートナーシップは、その一例となります。
このパートナーシップを促進するにあたり、Stripeとハーツは、ウィークリーまたはマンスリー向けレンタカーのためのオーソリ (与信情報照合) 成功率の向上など、特定の決済ニーズに対応するための製品ロードマップを共同で策定しました。ハーツは、米国、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドの各拠点での決済をStripeに集約します」と語っている。
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これを受けてStripeで最高収益責任者 (CRO)を務めるアイリーン・オマラ (Eileen O’Mara)氏は、
「顧客は迅速、簡単、確実な車のレンタル体験を求めています。Stripe は、ハーツのお客さまがより簡単にレンタカーを利用できるようサポートできることをうれしく思います」と応えている。
Hertz:http://hertz.com
Dollar:https://www.dollar.com/
Thrifty:https://www.thrifty.com/
Stripe Terminal:https://stripe.com/jp/terminal
BBPOS WisePOS E:https://stripe.com/jp/terminal/wisepose
自動カード更新 (Card Account Updater):https://stripe.com/guides/optimizing-authorization-rates#card-account-updater
Adaptive Acceptance:https://stripe.com/guides/optimizing-authorization-rates#adaptive-acceptance