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2024年1月25日【企業・経営】

フォルクスワーゲン「Golf」は今年誕生50周年

坂上 賢治

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新しいフロントデザインとライトグラフィックスを採用した新型「Golf」

 

フォルクスワーゲン「Golf」は今年誕生50周年を迎えた。これを踏まえ同社では、ベストセラーモデル新型Golfの強化バージョンを発売すると(1月25日)発表した。

 

新型Golfは、次世代のインフォテインメント システム、直観的な操作コンセプト、シャープなフロントおよびリヤエンドのデザイン、効率的な駆動システムを特徴としている。

 

新しいラインナップには、電動モードの航続距離が約100kmに延長されたプラグインハイブリッド ドライブが含まれ、Golfでは初めて、フロントにイルミネーション付きのフォルクスワーゲン ロゴ2が装着される。

 

ちなみに初代「Golf」の生産は、1974年3月末にウォルフスブルグのフォルクスワーゲン工場で始まった。正式な販売は5月に開始。それ以前は、リヤエンジンと後輪駆動を組み合わせた「Beetle(ビートル)」が、数十年に亘ってフォルクスワーゲン ブランドを形成してきた。

 

1970年代初頭、「Passat(パサート)」、「Scirocco(シロッコ)」、「Polo(ポロ)」と同様、初代「Golf」はフロントエンジンと前輪駆動という新しい時代の始まりを告げるモデルでもあった。

 

現代的で安全な駆動システムのコンセプト、テールゲートと可倒式リヤシートによる優れた利便性、そして説得力のあるデザインにより、1976年10月までに既に100万台の「Golf」が工場からラインオフした。

 

その後の7世代にわたり、「Golf」は多くのユーザーに親しまれるモデルとなった。以降は時代に合わせるように酸化触媒や効率的な駆動システムなどの技術が搭載され、更にアンチロック ブレーキシステム、エアバッグ、同セグメント初の4輪駆動システムなどの安全機能も提供された。

 

そんな50年に亘る歴史の背景には、歴代デザイナーが初代「Golf」のDNAを後継モデルに受け継ぎ、それによってオリジナル「Golf」のデザインを継続的に進化させてきたことが「Golf」が成功している理由のひとつでもある。結果、現在までに8世代・3,700万台以上のゴルフが販売されてきた。

 

そんな「Golf」生誕50周年にあたっての同社からのコメントは以下の通り

 

フォルクスワーゲン乗用車最高経営責任者(CEO) トーマス シェーファー氏: 「“Golf”は半世紀にわたりフォルクスワーゲン ブランドの中核モデルとしての役割を果たし続け、最高レベルのテクノロジーを搭載して、すべての人々に手頃な価格のモビリティを提供してきました。新しい“Golf”がこれこそを土台にして、新たな進化の段階において、さらに高い効率、さらに優れた快適性と品質、 そして新しい操作コンセプトを採用 しています。最新の“Golf”は、常に最高の“Golf”でもあります。」

 

フォルクスワーゲン ブランド セールス、マーケティング、アフターセルス担当取締役 イメルダ ラベー氏: 「私たちは“Golf”とともに、唯一無二のサクセスストーリーを築き上げました。“Golf”は、他のモデルとは異なり、フォルクスワーゲン ブランドを象徴する存在となっています。そして、あらゆる世代に向けたクルマです。これは50年間も続いています。新型“Golf”の継続的な技術開発により、私たちは、このサクセスストーリーに新たな章を書き加えようとしています。」

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。