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2023年6月12日【調査・研究】

矢野経済研究所、燃料電池市場の動向調査を公表

坂上 賢治

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矢野経済研究所・ロゴ

 

矢野経済研究所は6月12日、燃料電池システム及び関連部材の世界市場を調査し、水素・燃料電池関連の各国政策や、用途別市場、関連部材、メーカー各社の動きなど、燃料電池市場の動向を明らかにした

 

世界150カ国以上がカーボンニュートラル達成の目標期限を定め、脱炭素に向けた取り組みが進むなかで、脱炭素燃料としての水素の重要度が急上昇している。

 

特に、カーボンフリーなグリーン水素は、各国が大規模生産に向けた政策を展開している。こうした動きにより、水素を使って電力を生み出す燃料電池にも再び注目が集まっており、燃料電池システム世界市場も本格化に向けて着実に伸張している。

 

これを用途別にみると、モビリティの商用車用途と業務・産業用途の燃料電池システムが今後の市場を牽引していく見通しだ。

 

 

そのモビリティ用燃料電池の世界市場状況は、矢野経済研究所によると2022年のモビリティ用燃料電池システムの世界出荷台数が前年比11%増の19,600台と推計している。

 

そのなかで乗用車向けと商用車向けを合算したモビリティ用燃料電池システムは2020年以降成長を続けている。

 

しかし、出荷台数の大半を占めている乗用車向けは、特定OEM(自動車メーカー)の販売状況に大きく依存しており、2022年の乗用車向け出荷台数は微減となった。

 

一方、商用車向けの燃料電池システムは中国を中心に拡大し続けており、2025年頃には乗用車向け出荷台数を超える見込みとしている。

 

そんなカーボンニュートラルの実現に向けた将来展望は、様々な選択肢から世界各地のさまざまな条件に適した適材適所の手段を採用していくことが重要であるとした。

 

選択肢の1つとしては燃料電池は有望視されており、水素インフラ整備と技術開発の進んだ2030年頃から一気に普及が進み、燃料電池システム及び部材の市場が本格化する見通しとなっている。

 

調査要綱

1.調査期間: 2022年9月~2023年5月
2.調査対象: 燃料電池システム及び部材の事業会社、大学など各種研究機関
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用
4.マーケットレポート発刊日: 2023年05月31日

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。