写真は新たにDHLブランドアンバサダーに就任した野田 樹潤選手(中央)を囲んで、左からDHLサプライチェーン代表取締役社長のジェローム ジレ、フォーミュラE サステナビリティ担当バイスプレジデントのジュリア パレ氏、野田選手、DHLグローバルフォワーディング モータースポーツ部門イタリアヘッドのマヌエラ ジャンニ、DHLジャパン代表取締役社長のトニー カーン氏
国際ロジスティクスを担うDHLは3月27日、日本初となるABB FIAフォーミュラE世界選手権(シーズン10)東京大会の開催に向け、その舞台となる東京都・江東区の報道記者を募り、今季のシーズン10に於ける車両輸送を筆頭とする国際ロジスティクスに係る自社実績の説明と共に、野田樹潤選手を自社フォーミュラE活動に係るアンバサダーに迎えたことを発表した。( 坂上 賢治 )
DHLは、最先端の持続可能なロジスティクスを提供し、海上輸送と陸上輸送の両方を含む複合一貫輸送ソリューションを活用。フォーミュラEの物流効率を支えて10年目を迎える。
そんなDHLは、同社が関連物流を支えるF1選手権もそうだが、フォーミュラEに於いても過去3シーズン、バイオ燃料の使用に大きな焦点が当てられ、その結果、陸上および海上輸送から発生する温室効果ガスの排出量が大幅に削減させた。
この試みは次シーズン以降も継続され、近い将来、更なる持続可能なロジスティクスソリューションの追加導入が予定されているという。
そもそも同社グループでは業界でいち早く、持続可能なロジスティクスへの取り組みとして、2050年までに二酸化炭素排出量ネット・ゼロ達成を目指した「ミッション2050」を宣言。
この目標達成へ向けたロードマップの一環で、2030年までの中間目標を設定し、その実現のため2021年に70億ユーロの投資を発表している。
こうした活動は、日本に於いても進められており、電動車両の導入、物流施設のオペレーション上の二酸化炭素排出量削減、また荷主のお客様の脱炭素化を支援するべく顧客企業とのワークショップも実施。航空・海上輸送時の持続可能な航空燃料(SAF)と海上燃料(SMF)を活用した輸送サービス「GoGreen Plus」の提供を開始。
事実、同社のロジスティクスを利用する顧客は、SBTi(Science Based Target Initiative)の考えに沿って排出量を報告可能になる。
こうした取り組みについてDHLジャパン代表取締役社長のトニー カーン氏は、「お客様からは、貨物輸送における二酸化炭素排出量を削減できるソリューションへの高い関心が見られます。
GoGreen Plusサービスがそういった選択肢の一つとして、好意的に受け入れられているのを嬉しく思います。
実際のところ、当社のお客様は単にサービスを選択するだけでなく、より環境に優しく、責任ある未来へのコミットメントへの賛同を示していると言えるでしょう」と述べた。
また併せて同日の壇上で、世界で戦う女性レーサーのJujuこと野田 樹潤選手のアンバサダー就任も発表した。このアンバサダー契約は、野田 樹潤選手の持つ信条がDHLが掲げる「スピード」、「パッション」、「チームワーク」のコアバリューに一致することから始まったという。
またこのパートナーシップは、DHLグループが推進するダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン・ビロンギング(DEIB)へのコミットメントとも志を同じくするものだとしている。
競技人口の大半を男性が占めるモータースポーツ界で、日本人女性初のワールドチャンピオンを目指し戦ってきた野田 樹潤選手。圧倒的な資金力を持つ競合を相手に、知恵と結束力を武器としたファミリーチームでレースへ参戦してきた。
DHLは、そんな野田 樹潤選手と価値観を共有。3月29日に開幕するフォーミュラE 世界選手権東京大会の盛り上げに尽力していく。
登壇した野田 樹潤選手は、「この度、F1、フォーミュラE、インディーカーなどのトップカテゴリーを支えるDHLのアンバサダーとして、東京e Prixのイベントに参加する運びとなりました。
大変光栄に思っていますし、DHLのアンバサダーとしてこのイベントに携わり、1人でも多くの人達に喜んでいただけるような活動に取り組んで参りたいと思います。
そしていつかDHLのカラーリングを纏ったレーシングカーを駆って、レースに参戦できたら夢のようだと思っています」と、アンバサダー就任への思いを話していた。