DMM.comと栃木県小山市(市長:浅野正富)は3月22日、EV充電サービス「DMM EV CHARGE」による重充電サービスの拡充に向けて連携協定を締結した。
DMMは自社の60以上の事業展開のなかで、利用者だけでなく事業者にとっても有益なEV充電サービスを提供するべく、地域社会に於けるビジネス支援を目指している。
そんな同社のDMM EV CHARGEは、全国の商業施設や宿泊施設、公共施設、マンション等での利用を想定しているEV充電サービスにあたる。より具体的には普通充電器および急速充電器の導入に伴う初期費用(機器・工事費)とサービス利用料が無料の「0円プラン」を筆頭に、事業者のニーズに合わせた様々なプランを提供している。
DMM.comでは、顧客にとって新たな来店動機となることで店舗への来店頻度や継続利用が増えたり、充電を目的として来店した潜在顧客層へのリーチ、地域のインフラとしての役割の発揮などEV充電サービスを通じた地域のビジネス支援に貢献していきたい考えであると謳っている。
そんなDMM EV CHARGEでの事業者メリットは以下の通り
・0円プランを用意。費用を抑えてEV充電器を導入したい事業者にも対応。
・EV充電器導入に伴う現地調査、工事、補助金申請等、面倒な手続きを全代行。
・24時間365日サポート体制を完備。緊急時の駆け付け、充電器修理も対応。
DMM EV CHARGE利用でのEVユーザーのメリットは以下の通り
・6kW〜180kW出力のEV充電器を提供。設置場所の利用ニーズ・利用状況に応じて、最適な充電器を選択可能。
・簡単なアプリ登録とクレジットカードの登録だけですぐに充電と決済が可能。
・アプリ決済はDMMアカウントとの連携を予定。DMM.comの会員4,101万人が即時にサービス利用が可能になる。
対して小山市では、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」と、2030年までに今の自然の損失をポジティブに変換させて2050年までに自然と共生する社会を目指す「ネイチャーポジティブ」を表明している。
今回は双方の連携協定を介して、市有施設にEV充電インフラを整備することでEV普及を促進。共にゼロカーボンシティの実現を目指していく構えだ。DMMと小山市が相互に連携することにより、市民生活の利便性を向上させ、市域の経済循環に繋げていくとしている。
今協定に基づく連携事項は以下の通り
(1)EV充電インフラの整備に関すること。
(2)EV充電器の設置に関すること。
(3)発災時におけるEV充電器の活用に関すること。
(4)前各号に掲げるもののほか、協定の目的を達成するために必要と認められること。
今連携協定の締結についてDMM.comのEV事業部・板垣良太事業部長は、「小山市は行政だけでなく、市・事業者・市民が一丸となり、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを積極的に推進されておられます。
そのなかでDMMが培ってきたノウハウやテクノロジーを活用し、小山市の地域課題の解決に貢献していければと考えており、まずは市有施設にEV充電インフラを整備することでEV普及を促進してまいります」と話している。
一方で小山市の浅野正富市長は、「本市は令和5年10月1日に〝ゼロカーボンシティ&ネイチャーポジティブ〟を宣言しました。これは2050年のカーボンニュートラル達成に向けた脱炭素化への取り組みの一環であり、電気自動車の普及促進は脱炭素化への重要な取組の 1つであります。
今協定によりDMM.com様のお力添えを頂きながら、公共施設への電気自動車用充電設備の設置を進めることで、市民の電気自動車導入支援を図りたい所存です」と述べている。