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2024年3月8日【イベント】

京都市、公共交通の担い手不足解消の為の広報活動を開始

坂上 賢治

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京都市では3月8日、公共交通の担い手不足解消のため路線バス・タクシー乗務員のイメージアップと求職喚起を図るPRを実施する。

 

現在、全国的に路線バス・タクシーの運転手不足が深刻化。京都市域でも法人タクシー運転者は登録者の減少に加え、運転者の平均年齢が60歳を超え高齢化も進んでいる。また路線バスの運転に必要な大型二種免許の府内交付件数は年々減少を続けており、新たな担い手の確保が大きな課題となっている。

 

しかし路線バス・タクシー運転手は、京都市の生活者にとって日々の暮らしに欠かせず、観光客の足としても重要な存在だ。また、路線バス・タクシーは、ひとの心に残る思い出が生まれる仕事でもある。

 

そこで京都市では、路線バス・タクシー運転手の魅力を発信するべく「#もしもあの時、バス・タクシーがなかったらキャンペーン(募集期間:令和6年2月1日~20日/応募総数:150通)」から収集したエピソードを基とした採用サイトを作成した。京都市では、「市内を運行する各交通事業者の採用情報も掲載していますので、ぜひご覧下さい」と話している。

 

そのエピソードの一例は以下の通り

 

〇京都市 30代女性
娘をベビーカーに乗せたままバスに乗ったとき、降りる停留所で座席のベルトを外し、ベビーカーのロックを解除し…とバタバタ焦っていたところ、運転手さんが「ゆっくりで大丈夫ですよ、お待ちしていますので。」と優しく声をかけてくださり、安心してゆっくり降車することができました。心もホッとあたたかくなり、またバスでお出かけしたくなりました。

 

〇京都市 10代男性 
私は家から学校までバスを使って登校しています。そのときの楽しみの一つに毎日移り変わるバスの中を見るというもの。なぜこんなことが楽しいのだろうかと考えたとき、ある一つの出来事が浮かびました。

 

京都に珍しく雪が降り、バスも遅延して、とても混雑した車内でした。バス停につくたびに、たくさんの方が乗られます。そこでみんなが席を譲り合っていました。

 

みんながしんどいのに譲り合っているのを見て、私は感動しました。この光景を見てから、私はバスの車内を眺めるのが好きになりました。将来、私はバス業界に就職したいと思っています。バス、こう思わせてくれてありがとう。

 

〇横須賀市 30代女性 
友達と京都旅行をした時のことです。夜間ライトアップされた美しい寺院を参拝し、〆にはあったかいラーメン。こうして目もお腹もいっぱいになり、宿へ帰ろうと歩いていたら道に迷ってしまいました。

 

地図を見ても目印はなく、スマホの充電はみんな残り僅かでGPSも使えない状態に…。不安と寒さが染みる中、奇跡的に一台のタクシーが通りがかったのです!その瞬間、全員で必死に手を上げて乗せてもらいました。

 

さすが運転手さんは京都通で、宿名を告げるとすぐに連れて行ってくれました。あの時のホッとした気持ちは今でも忘れません。また京都に旅行したらお世話になりたいと思います。

 

特設サイトURL:https://driver-bus-taxi.city.kyoto.lg.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。