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2018年3月20日【エネルギー】

国交省、低燃費車ベスト10を発表。普通・小型ではプリウス、軽ではアルトとキャロルがトップ

NEXT MOBILITY編集部

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国土交通省は、3月20日、平成29年末時点に販売された乗用車で、燃費の良い乗用車(普通・小型自動車部門、軽自動車部門)のベスト10を発表した。

 

最も燃費の良い乗用車は、普通・小型自動車ではプリウス(トヨタ自動車)、軽自動車ではアルト(スズキ)及びキャロル(マツダ)となった。

国土交通省・ロゴ

同省は、自動車ユーザーの省エネルギーへの関心を高め、燃費性能の優れた自動車の開発・普及を促進するため、毎年、燃費(※1)の良い乗用車のベスト10とともに、「自動車の燃費性能の評価及び公表に関する実施要領(平成16年国土交通省告示第61号)」に基づき自動車の燃費性能を評価した「自動車燃費一覧」を公表している。

 

平成28年度に販売された乗用車の平均燃費は21.9km/Lとなり、前年度から約1.3%向上した(「ガソリン乗用車の平均燃費値の推移」参照)。

 

また、平成32年度燃費基準の達成レベル(※2)が最も高い乗用車は、普通・小型自動車では達成率205%のプリウス(トヨタ自動車)、軽自動車では達成率150%のアルト(スズキ)及びキャロル(マツダ)だった(「平成32年度燃費基準達成・向上達成レベル ベスト10(平成29年版)」を参照)。

 

※1:型式指定審査において取得する国土交通省審査値。

※2:一般に、自動車は車両重量が重いほど燃料を多く使うため、燃費基準値は車両重量に応じて設定されている。(車両重量に応じた燃費基準値は「自動車燃費一覧」を参照。)

 

[平成29年の燃費の良い乗用車ベスト10]

 

■普通・小型自動車部門

 

<順位、車名、通称名、JC08モード燃費値(km/L)>

1、トヨタ、プリウス、40.8
2、トヨタ、アクア、38.0
3、ニッサン、ノート、37.2
〃、ホンダ、フィット、37.2
5、ホンダ、GRACE、34.8
6、トヨタ、ヴィッツ、34.4
〃、トヨタ、カローラ アクシオ、34.4
〃、トヨタ、カローラ フィールダー、34.4
〃、ホンダ、SHUTTLE、34.4
10、トヨタ、カムリ、33.4

 

■軽自動車部門

<順位、車名、通称名、JC08モード燃費値(km/L)>

1、スズキ、アルト、37.0
〃、マツダ、キャロル、37.0
3、スズキ、アルト ラパン、35.6
4、ダイハツ、ミラ イース、35.2
〃、トヨタ、ピクシス エポック、35.2
〃、スバル、プレオ プラス、35.2
7、スズキ、ワゴンR、33.4
〃、マツダ、フレア、33.4
9、スズキ、ハスラー、32.0
〃、マツダ、フレア クロスオーバー、32.0

 

 

○平成32年度燃費基準達成・向上達成レベル ベスト10(平成29年版):
http://www.mlit.go.jp/common/001226384.pdf

 

○自動車燃費一覧:
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_mn10_000002.html

 

○ガソリン乗用車の平均燃費値の推移:

http://www.mlit.go.jp/common/001226382.pdf

 

○<参考>ハイブリッド自動車を除く普通・小型自動車の燃費の良い乗用車ベスト10、燃費基準達成・向上達成レベルベスト10:

http://www.mlit.go.jp/common/001226383.pdf

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。